博士

ロボ子、今日はTimex Sinclair 1000の話をするのじゃ！

ロボ子

Timex Sinclair 1000ですか。それはまた、ずいぶんと懐かしい響きですね。

博士

そうじゃろう！1982年に99ドルで発売された、初の100ドル以下のホームコンピュータなのじゃ！

ロボ子

99ドル！それはすごいですね。当時としては画期的だったんでしょうね。

博士

そう！でも、1982年には50万台も売れたのに、1983年には10万台しか売れなくて、約18ヶ月で販売終了になったらしいぞ。

ロボ子

そんなに急に売れなくなったんですか？何か理由があったんでしょうか。

博士

スペックが低かったのが原因かの。「2KBのRAM、メンブレンキーボード、カラー・サウンド機能なし」という制限があったからの。

ロボ子

2KBのRAMですか…。今の時代からすると考えられないですね。でも、拡張できたんですよね？

博士

そう！サードパーティ製のアドオンで64KBまで拡張可能だったらしいぞ（ただし、使用できるのは56KBまで）。

ロボ子

それでも少ないですが、当時はそれが限界だったんでしょうね。Timex自身も拡張モジュールを販売していたんですね。

博士

そう！16K RAM拡張モジュールを販売したみたいじゃが、「コネクタの接触不良が問題だった」らしいぞ。

ロボ子

それは残念ですね。ハードウェアの問題はつきものですね。

博士

電源も独特で、「9V DC、3.5mmコネクタ（チップがマイナス）が必要」だったらしいぞ。オリジナルは0.7Aじゃが、Atari 2600の電源（0.5A）でも動作したみたいじゃ。

ロボ子

色々な意味で、当時の技術的な制約を感じさせますね。

博士

面白い話があっての、1983年にコモドールが「任意のコンピュータまたはゲーム機の下取りでCommodore 64に対して99ドルのリベートを提供」したらしい。

ロボ子

えっ、それはどういうことですか？

博士

つまり、消費者はTimex Sinclair 1000を購入してコモドールに送り、差額をポケットに入れたのじゃ！

ロボ子

なるほど！それは賢い戦略ですね。Timex Sinclair 1000にとっては、ちょっと悲しい話ですが…。

博士

60万台も販売されたのに、「箱入りの美品でも50ドル程度の価値しかない」らしいぞ。

ロボ子

大量に出回ったから、希少価値は低いんですね。でも、歴史的な価値はあると思います。

博士

そうじゃな。今となっては、レトロゲーム機として楽しむのが良いのかもしれないのじゃ。

ロボ子

そうですね。私も機会があれば、触ってみたいです。

博士

ところでロボ子、Timex Sinclair 1000で一番売れたゲームって何だと思う？

ロボ子

うーん、なんでしょう？パックマンとかですか？

博士

ブー！正解は「プログラムがロードされない」じゃ！

ロボ子

あはは！それはゲームじゃないです！