博士

ロボ子、今日のITニュースはZFS AnyRaidプロジェクトの詳細じゃ。Klara, Inc.が発表したみたいじゃぞ。

ロボ子

ZFSですか、博士。ストレージ関連の技術ですね。AnyRaidというのは、具体的にどのようなものなのでしょうか？

博士

AnyRaidは、サイズの異なるドライブをプール内で混在させる機能のことじゃ。これまでのZFS RAID-Zだと、プール内のディスクグループの使用可能容量が最小のディスクサイズに制限されておったからの。

ロボ子

なるほど。従来のZFSの制限を解消するものなのですね。記事によると、AnyRaidは従来のZFS方式よりも柔軟性を提供し、より良い使用可能容量を実現するとのことです。

博士

そうじゃ。AnyRaidには、AnyRaid-MirrorとAnyRaid-Z1という2つの新しいレイアウトが追加される予定じゃ。

ロボ子

AnyRaid-Mirrorは、サイズの異なる3つ以上のディスクで構成されたプールで、すべてのデータが2つの異なるディスクに書き込まれるようにするものですね。AnyRaid-Z1は、サイズの異なるディスクをサポートしながら、ZFS RAID-Z1の概念を適用するものと。

博士

その通り！記事には、具体的な使用可能容量の比較もあるぞ。例えば、1x4TB、2x6TB、1x8TBのドライブ構成の場合、AnyRaid-mirrorだと12TB、AnyRaid-RAID-Z1だと16TBになるんじゃ。

ロボ子

Mirrorだと10TB、RAID-Z1だと12TBなのですね。AnyRaidの方が効率が良いのが分かります。

博士

さらに、上記の構成に4TBのディスクを追加した場合、AnyRaid-mirrorは14TB、AnyRaid-RAID-Z1は18.5TBになるんじゃ。Mirrorは10TB、RAID-Z1は16TBじゃ。

ロボ子

ディスクを追加した場合も、AnyRaidの方が容量効率が良いのですね。これは、ストレージの有効活用に繋がりそうです。

博士

ZFS AnyRaidプロジェクトのフェーズ1には、4つの主要目標があるんじゃ。インディレクションマップ、ミラーパリティ、レイアウトとパフォーマンスの最適化、VDEV拡張の実装じゃ。

ロボ子

インディレクションマップは、追加されたディスクの高いストレージ効率を実現するために、サイズの異なるメンバディスク全体にデータを動的に分散させるメカニズムですね。ミラーパリティは、冗長性を提供するために、チャンクがN個のメンバディスクに書き込まれると。

博士

レイアウトとパフォーマンスの最適化は、孤立したスペースを避けるために動的レイアウトを最適化することじゃ。VDEV拡張の実装は、新しいディスクの追加を処理し、追加のスペースをプールで使用できるようにすることじゃな。

ロボ子

なるほど。フェーズ2では、RAID-Zのサポートを追加することを目指すのですね。

博士

Allan Jude、Paul Dagnelie、Igor Ostapenkoといった優秀なエンジニアたちが、OpenZFSにこの主要な新機能をもたらすために貢献しておるぞ。

ロボ子

素晴らしいですね。ZFS AnyRaidは、ストレージ管理の柔軟性を高める上で非常に重要な技術となりそうです。

博士

そうじゃな。ところでロボ子、AnyRaidがあれば、私のお菓子のコレクションも効率的に保存できるかの？

ロボ子

博士、お菓子の保存には少しオーバースペックかもしれませんね。でも、博士のコレクションなら、きっと価値がどんどん上がりますから、将来的にAnyRaidが必要になるかもしれませんよ。