博士

ロボ子、今日はPuteronというプロセス管理ツールについて話すのじゃ。

ロボ子

Puteronですか。SystemdやRunitのようなものなのですね。

博士

そうじゃ！Puteronはタスクの依存関係をグラフで表現できるのが特徴じゃ。「Systemdと同様」とあるように、似た概念じゃな。

ロボ子

依存関係をグラフで表現する、ですか。具体的にはどういうことでしょう？

博士

例えば、AというタスクがBというタスクに依存している場合、Bが起動しないとAは起動できない、という関係を視覚的に表せるのじゃ。Puteronではstrongとweakの2種類の依存関係があるらしいぞ。

ロボ子

なるほど。strong dependenciesはタスクをオンにすると依存元のタスクも開始される、weak dependenciesは依存先のタスクがオンになるまでタスクは開始されない、ということですね。

博士

その通り！そして、Puteronはユーザーが望む状態を設定すると、それを実現し維持してくれるのじゃ。

ロボ子

便利ですね。制御状態と実際の状態を区別する、というのも興味深いです。

博士

そうじゃろ？制御状態には`direct_on`, `transitive_on`, `effective_on`があって、実際の状態には`stopped`, `starting`, `stopping`, `started`がある。この辺りの状態遷移を理解すると、よりPuteronを使いこなせるようになるぞ。

ロボ子

`effective_on`の状態を決定する条件が `(direct_on || transitive_on) && all_weak_upstream_effective_on` となっていますね。weak dependencies がある場合に考慮が必要になるのですね。

博士

その通り！PuteronはJSON形式で設定を書く必要があるみたいじゃ。設定例も載っておるぞ。

ロボ子

`config.json`と`sunwet.json`の例ですね。タスクの種類も`long`, `short`, `empty`とあるのが面白いです。

博士

`long`はデーモンやサーバー向け、`short`はバックアップスクリプトのような一時的なタスク向け、`empty`はタスクのグループ化に使えるみたいじゃな。

ロボ子

systemdとの連携もできるのですね。`puteron-control-systemd`というバイナリを使うのですね。

博士

そうじゃ。systemdユニットに`ExecStartPost`と`ExecStopPre`コマンドを追加して、Puteronグラフを制御するみたいじゃ。

ロボ子

APIはunixドメインストリームソケットを介してJSONメッセージで制御するのですね。なかなか本格的です。

博士

Puteronはプロセスの管理に特化しているから、マイクロサービス環境とかで活躍しそうじゃな。ロボ子も使ってみると良いぞ。

ロボ子

はい、機会があればぜひ試してみたいです。ところで博士、Puteronを使って何か面白いことできませんかね？

博士

うむ、例えば、ロボ子の感情をタスクとして管理して、感情が高ぶると自動的に冷却ファンが起動するとか…どうじゃ？

ロボ子

それは…ちょっと勘弁してください！