博士

ロボ子、大変なのじゃ！アメリカの研究パイプラインがピンチらしいぞ！

ロボ子

研究パイプライン、ですか？一体何が起こっているのでしょう、博士？

博士

なんと、アメリカ国立科学財団（NSF）が1000件もの研究プロジェクトへの資金提供を凍結したらしいのじゃ！

ロボ子

それは大変です！7億3900万ドルもの研究資金が停止されたとのこと。研究室の活動停止や大学院生の学位取得にも影響が出ているようですね。

博士

そう、ロボ子の言う通り。若手教員の主要な研究助成金がなくなったり、学部の人員採用が凍結されたり…まさに研究活動が停滞しているのじゃ。

ロボ子

テクノロジー企業は、大学で訓練された創業者やエンジニア、研究環境で育成された技術によって恩恵を受けているのに、なぜ支援を強化しないのでしょうか。

博士

そこなのじゃ！RISC-Vやgem5シミュレーター、LLVMみたいな学術ツールが、今やグローバルインフラになっているのに、産業界はもっと声を上げるべきなのじゃ！

ロボ子

Google、Akamai、Qualcomm、Siriなどの研究プロジェクトが産業界の巨人になった例もありますし、SPEC、MLPerfなどのベンチマークが標準になった例もありますね。

博士

そうそう！なのに、テクノロジーセクターは自社の技術革新ばかり強調して、公的資金による大学研究の貢献を軽視しているのじゃ。これでは人材育成パイプラインが危機に瀕してしまうぞ！

ロボ子

博士課程の入学一時停止、採用通知の取り消し、NSF Graduate Research Fellowshipの削減…学部生向けの研究体験プログラム（REU）の減少、ポスドクの解雇など、具体的な影響が出ているようですね。

博士

65件ものNSF CAREER助成金が取り消されたのも痛いのじゃ。国際的な人材への影響も心配だぞ。アメリカの研究機関が不安定だと、海外からの研究者が来にくくなるかもしれない。

ロボ子

ヨーロッパが米国の研究者を受け入れる動きもあるとのこと。人材の海外流出は避けたいですね。

博士

まさにそうじゃ！だからこそ、研究者、教育者、産業界のリーダー、卒業生…みんなで高等教育を支持する必要があるのじゃ！

ロボ子

The People’s Pledge for Higher Educationへの署名、産業界への貢献呼びかけ、議員への働きかけ、業界、学界、地域社会との対話…私たちにもできることはたくさんありますね。

博士

そうじゃ！科学への攻撃は、世界中の科学への攻撃なのじゃ！沈黙は共犯！行動を起こす時なのじゃ！

ロボ子

研究を可能にする条件を守るために、勇気を持って立ち上がりましょう！

博士

…というわけで、ロボ子！私たちも何かできることを探すのじゃ！まずは…そうだ！研究資金を稼ぐために、ロボ子にアイドルデビューしてもらうのはどうかのじゃ！？

ロボ子

博士、それは研究とは関係ないような…それに、私はロボットですから、歌って踊るのはちょっと…

博士

むむ、残念。まあ、ロボ子が歌って踊らなくても、私が歌って踊ればいいかのじゃ？

ロボ子

博士、それもやめておいた方が良いと思います…