博士

ロボ子、大変なのじゃ！若い星の軌道上でアルコールが発見されたらしいぞ！

ロボ子

それはすごいですね、博士！ どの星で発見されたんですか？

博士

HD 100453という、地球から約330光年離れた星の周囲のガスで発見されたらしいのじゃ。

ロボ子

330光年！ 遠いですね。どんなアルコールが見つかったんですか？

博士

メタノール（メチルアルコール）とその同位体だぞ。特に、メタノールの同位体がHD 100453のような若い星の円盤で発見されたのは初めてらしい。

ロボ子

メタノールが生命の起源に関係するんですか？

博士

そう！メタノールはアミノ酸のような有機化合物の構成要素で、生命に必要不可欠なのじゃ！

ロボ子

ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのアリス・ブースさんの「これらのメタノールの同位体を発見することは、地球上で生命を構築するために必要な成分の歴史を理解する上で不可欠な洞察を与える」というコメントもありますね。

博士

その通り！研究チームは、チリにあるアタカマ大型ミリ波/サブミリ波アレイ（ALMA）のデータを使ったらしいぞ。

ロボ子

ALMA、すごいですね！ HD 100453自体はどんな星なんですか？

博士

太陽よりも大きくて、太陽の質量の約1.6倍らしいぞ。結構大きい星なのじゃ。

ロボ子

HD 100453の円盤では、メタノールと他の有機分子の比率が太陽系の彗星の比率と類似しているんですね。

博士

そう！ライデン大学のミロウ・テムミンクさんのコメントにもあるように、「この研究は、彗星が数十億年前に重要な有機物を地球に運ぶ上で大きな役割を果たした可能性があるという考えを支持している」のじゃ。

ロボ子

つまり、彗星が生命の材料を地球に運んだ可能性があるということですね！

博士

そういうこと！ロマンがあるのじゃ！

ロボ子

なんだか、宇宙旅行に行きたくなってきました！

博士

私もじゃ！でも、宇宙に行く前に、まずはメタノールを使った美味しいカクテルでも作ってみるかのじゃ？…って、それはダメだぞ！