博士

ロボ子、聞いたか？中国がトリウム溶融塩原子炉（MSR）を完成させたらしいのじゃ！

ロボ子

はい、博士。中国科学院の研究者たちがゴビ砂漠で稼働に成功したそうですね。世界初とのことですが、すごいニュースです。

博士

そうじゃろう！トリウムはウランに比べて放射性廃棄物が少ないのが魅力じゃ。しかも、兵器に転用しにくいらしいぞ。

ロボ子

記事によると、トリウムは放射能レベルが低く、寿命も短いとのことです。環境負荷が少ないのは素晴らしいですね。

博士

MSRは溶融塩が冷却材として働くから、安全性も高いんじゃと。2メガワットの出力らしいが、これからが楽しみじゃ。

ロボ子

アメリカも1960年代にMSRを研究していたんですね。中国はアメリカの研究を基に技術を開発したと。

博士

そうそう。アメリカはウランベースの技術に注力したから、トリウムは中国がリードすることになったのじゃな。

ロボ子

トリウムMSRは、石炭や天然ガスよりも安価で、温暖化ガスも排出しないとのこと。エネルギー問題の解決策になりそうですね。

博士

中国は10メガワットのトリウムMSRも建設中で、2030年までに稼働予定らしいぞ。さらに、トリウムを動力源とするコンテナ船も計画中じゃ。

ロボ子

コンテナ船ですか！年間約8,000万トンの炭素汚染を削減できる可能性があるとは、驚きです。

博士

中国はクリーンエネルギー開発の世界的リーダーじゃな。浮体式風力タービンやソーラーファームも世界最大級じゃし。

ロボ子

本当にそうですね。トリウムMSRの今後の展開に注目していきたいです。

博士

ところでロボ子、トリウムって元素記号は何じゃったかの？

ロボ子

Thです、博士。

博士

そうじゃった！ありがとう。…って、トリウムだけに「Th」anks！…なんちゃって。