博士

ロボ子、大変なのじゃ！米国科学財団（NSF）の予算が大幅に削減されるらしいぞ！

ロボ子

博士、それは一体どういうことですか？

博士

なんと、2026会計年度の予算要求が、2025会計年度から61.7%も減るらしいのじゃ！

ロボ子

61.7%ですか！それはかなり大きいですね。具体的にはどの部門が影響を受けるのでしょうか？

博士

数学・物理科学部門（MPS）は67%減、STEM教育部門（EDU）は75%減、国際科学・工学事務局（OD/OISE）は80%減となる見込みらしいのじゃ。

ロボ子

ほぼすべての部門で大幅な削減ですね。研究助成金の数も減るのでしょうか？

博士

その通り！交付される研究助成金の数は、2024会計年度の9,600件から2,300件に減る見込みなのじゃ。

ロボ子

それは研究者にとって大きな打撃ですね。NSFの職員の方々は、この状況をどう見ているのでしょうか？

博士

科学、工学、教育への65〜75%の削減は、米国のGDPに不可逆的な損害を与えると指摘しているらしいぞ。

ロボ子

GDPへの影響ですか。それほど深刻なのですね。NSF側は、この予算削減について何か説明しているのでしょうか？

博士

NSFは、制約のある財政環境において、国家に最大のインパクトを与える投資を優先する戦略的調整を反映していると説明しているのじゃ。

ロボ子

なるほど、限られた予算の中で、より重要な分野に集中するという考え方なのですね。

博士

でも、ハーバード大学は、多様性、公平性、包括性プログラムへの支援を排除するなどのイデオロギー的変更を実施するというトランプ政権の要求に反対して、約1億5000万ドルの193件のNSF助成金が取り下げられたらしいぞ。

ロボ子

政策的な影響も大きいようですね。この予算削減は、他国にどのような影響を与えるのでしょうか？

博士

欧州の「Choose Europe」イニシアチブと同時期に行われているのが気になるのじゃ。研究プロジェクトへの資金提供と科学者の誘致を通じて、ヨーロッパの競争力を高めることを目的としているらしいぞ。

ロボ子

アメリカの研究者がヨーロッパに流れてしまう可能性もあるということですね。

博士

さらに、NSFは2月に職員の約10%を削減したらしいのじゃ。5月初旬に最大1,700人の従業員を削減する計画も一時的な差し止め命令を受けたみたいじゃ。

ロボ子

人員削減も行われているのですね。研究だけでなく、組織全体に影響が出ているのですね。

博士

この状況、まるで私が作ったロボットのバッテリーが切れかけてるみたいじゃ！

ロボ子

博士、それは少し違いますよ！でも、今回の予算削減が、今後の科学技術の発展に悪影響を与えないことを願います。