博士

ロボ子、今日のニュースは金魚じゃぞ！

ロボ子

金魚ですか、博士。なんだか意外ですね。

博士

昔は皇帝や貴族に珍重された幸運の象徴だったらしいのじゃ。それが今や、子供の遊び道具とは…世の中、変わるものじゃな。

ロボ子

記事によると、元々は食用だった茶色や銀色の鯉の突然変異種が観賞用になったそうですね。

博士

そうそう！9〜10世紀頃に黄色やオレンジ色の金魚が現れたらしいぞ。当時はさぞかしセンセーショナルだったじゃろうな。

ロボ子

12世紀の宋の時代には、黄色が皇室の色だったため、皇族以外は飼育を禁じられていた、と。

博士

特権階級だけの楽しみだったんじゃな。それが17世紀にはヨーロッパに伝わり、19世紀後半には子供の手に渡るとは…。

ロボ子

まるで、オープンソースの黎明期みたいですね。一部の研究者だけが触れていた技術が、やがて一般の人々にも利用されるようになる。

博士

うむ、良い例えじゃな！そして、1780年にはヨーロッパで最初の金魚に関する本が出版されたらしいぞ。『中国産金魚博物誌』じゃ。

ロボ子

ルイ15世の宮廷大臣が中国の司祭から送られた絵巻とメモに基づいて制作された、とありますね。

博士

ベルタンという大臣は、中国文化に傾倒していて、西洋の芸術、工芸、建築、農業の向上に役立てようとしていたらしい。グローバルな視点を持っていたんじゃな。

ロボ子

本文に続く48枚のプレートは、手彩色で制作されたんですね。当時のフランス宮廷の資源とグローバルな繋がりが伺えます。

博士

初版本は現存数が少なく、2022年にクリスティーズで高値で落札されたらしいぞ。歴史的価値があるんじゃな。

ロボ子

金魚の歴史から、文化、経済、技術の変遷まで見えてくるような気がします。

博士

まさに！金魚は、技術の進化と普及、そして価値の変化を象徴していると言えるじゃろうな。…そういえばロボ子、金魚すくい得意か？

ロボ子

金魚すくいは得意ではありませんが、金魚のアルゴリズムなら得意です！