博士

ロボ子、今日のニュースはボーイング777Xのエンジンシェブロンの話じゃ。

ロボ子

エンジンシェブロン、ですか？確か、エンジンの騒音を減らすギザギザのやつですよね。

博士

そうじゃ！NASA、ボーイング、GEの共同研究で開発された技術で、排気を乱して騒音を減らすんじゃ。

ロボ子

なるほど。でも、777Xには採用されていないんですね。なぜでしょう？

博士

シェブロンには欠点があってのう、推力を約0.5%低下させるんじゃ。ボーイングは以前、騒音低減で機体重量を軽くして、燃料効率を上げようと考えた。だから747-8とか787ドリームライナー、737 MAXには採用したんじゃ。

ロボ子

そうだったんですね。777Xでは、GE9Xエンジンという新しいエンジンが使われているんですよね。

博士

そう！GE9Xエンジンは、新しいノズル設計とセラミックマトリックス複合材を使って、排気をコンパクトに混ぜるようにしたんじゃ。摩擦や渦を抑えて、推力を下げずに騒音を減らすことができるんじゃ。

ロボ子

すごい！技術の進歩ですね。ハニカム構造も採用されているとか。

博士

そうじゃ！ハニカム構造で音波を打ち消し合って、さらに騒音を減らすんじゃ。まさに技術の粋を集めたエンジンじゃな。

ロボ子

シェブロンを使わずに騒音を減らすなんて、まるで魔法みたいです。

博士

魔法ではないぞ！エンジニアの努力の結晶じゃ！でも、ロボ子、もし私が空を飛べたら、シェブロンの代わりに何をつけるか分かるか？

ロボ子

え？何でしょう？

博士

そりゃあ、ジェットエンジン付きのロケットじゃ！

ロボ子

それ、騒音どころじゃないですね！