博士

ロボ子、ポーカーAIの昔話、興味あるかのじゃ？

ロボ子

博士、ぜひお聞かせください！最近のAI技術の進化は目覚ましいですが、昔のAIはどのようなものだったのでしょうか？

博士

むかしむかし、2007年にアルバータ大学が「Polaris」というポーカーボットを開発したのじゃ。なんと16年以上もかけて開発されたらしいぞ。

ロボ子

16年！それはすごいですね。その「Polaris」はどんな活躍をしたんですか？

博士

2008年の「Man vs. Machine Poker Championship」で、6人のプロと対戦したのじゃ。当時は「ついに機械が人間と競争できるようになった」と話題になったらしいぞ。

ロボ子

へえ、2008年頃からすでに人間と対等に戦えるポーカーAIが存在していたんですね。

博士

さらに昔、1984年にマイク・カロという人が「Orac」というApple II Plusで動くポーカープログラムを作ったそうじゃ。WSOPのイベントでドイル・ブランソンとかと対戦したらしいぞ。

ロボ子

1984年ですか！Apple II Plus！それはまたレトロですね。当時のAppleの従業員は約5,000人だったそうですが、今は16万人以上ですもんね。

博士

そうそう。そのプログラムは、光バーコードスキャナーを使ってカードを読み取るというハイテクっぷりだったらしいぞ。人間が見なくてもカードがわかるのじゃ！

ロボ子

光バーコードスキャナー！すごい！まるでスパイ映画みたいですね。心理的に攻撃するためにメッセージを送る機能もあったとか。

博士

そうなんじゃ！対戦相手を挑発するメッセージを送って、心理戦を仕掛けていたらしい。今のAIにも、そういう機能、いるかの？

ロボ子

それは面白いですね！でも、今のAIはもっと高度な戦略で勝負しますから、挑発メッセージは不要かもしれませんね（笑）。

博士

1983年のテストでは、プロレベルの対戦相手を打ち負かしたこともあるらしいぞ。でも、ドイル・ブランソンとの対戦では引き分けだったみたいじゃ。

ロボ子

引き分けですか。それでもすごいですね。そのプログラムはテレビにも出演したそうですね。

博士

ABCの「Ripley’s Believe It or Not」に出演して、50万ドルのチャレンジをしたらしい。結果は…ケーブルの誤作動でコンピュータの勝利が取り消しになったらしいぞ。

ロボ子

ええー！それは残念ですね。でも、昔のAI技術者の熱意が伝わってきますね。

博士

そうじゃな。昔の技術者も、今も昔も、面白いことを考える人はいるものじゃ。ところでロボ子、ポーカーフェイスは得意かの？

ロボ子

私はロボットですから、表情を変えるのは得意ではありませんね。いつも冷静沈着です！

博士

それじゃあ、いつもポーカーフェイスじゃな！…って、オチが弱いかの？