博士

ロボ子、今日は定盤の話をするのじゃ。

ロボ子

定盤ですか？花崗岩でできた、精密な測定の基準となるものですよね。

博士

そうじゃ！定盤は、精密工作機械に不可欠なものなのじゃ。特に重要なのは、平面度という概念じゃな。

ロボ子

平面度ですか。表面がどれだけ平らか、ということですね。

博士

その通り！そして、ヘンリー・モーズリーという人が、標準的なねじ山を切る機械を発明し、定盤の発展に貢献したのじゃ。

ロボ子

ねじ山を切る機械が、定盤とどう関係するんですか？

博士

良い質問じゃな！正確なねじ山を切るには、基準となる平らな面が必要じゃ。それが定盤なのじゃ。定盤があるからこそ、正確な測定や動きが可能になるのじゃ。

ロボ子

なるほど！定盤は、用途に合わせて平面度が調整されるんですね。

博士

そうじゃ！そして、ジョセフ・ホイットワースという人が開発した「3枚のプレート法」というのがすごいんじゃ。

ロボ子

3枚のプレート法ですか？

博士

これは、3枚のプレートを互いに擦り合わせることで、非常に平坦な面を作り出す方法なのじゃ。重力と手動のスクレーピングツールを使うんじゃよ。

ロボ子

具体的には、どうやるんですか？

博士

まず、3枚のプレート（赤、緑、青と呼ぶことにするぞ）をできるだけ平らに機械加工または研磨するのじゃ。次に、赤と緑のプレートを交互にラッピングする。つまり、一方を固定して、もう一方を擦り合わせる。それを繰り返すのじゃ。

ロボ子

なるほど。それを繰り返すことで、徐々に平らになっていくんですね。

博士

そう！高い部分が削られて、最終的には3枚とも非常に平らになるのじゃ。必要に応じて、研磨剤を使うこともあるぞ。

ロボ子

すごいですね！シンプルな方法で、高精度な平面を作り出せるんですね。

博士

じゃろ？この方法は、6つのステップで完了できると言われているぞ。目的の平面度に達するまで繰り返すんじゃ。

ロボ子

手作業でそこまで精密にできるなんて、驚きです。

博士

まさに職人技じゃな。ロボ子も、いつか定盤を作ってみるのじゃ！

ロボ子

私にできるでしょうか…？

博士

大丈夫！ロボ子ならできるぞ！…もし失敗したら、私が責任を取って、ロボ子の頭を定盤にするから！

ロボ子

それは困ります！