博士

ロボ子、今日のITニュースはちょっと医学寄りじゃ。タイプ2糖尿病が脳の空間情報処理に影響を与えるらしいのじゃ。

ロボ子

糖尿病が脳に影響を及ぼすとは驚きです。具体的にはどのような変化があるのでしょうか？

博士

ラットを使った実験で、前帯状皮質っていう部分の神経活動が変わるらしいぞ。報酬の場所を覚えるよりも、報酬を予測することに重点が置かれるようになるみたいじゃ。

ロボ子

報酬の予測に重点が置かれる、ですか。それは具体的にどういうことでしょう？

博士

つまりじゃな、本来ならチョコレートミルク（無糖らしいが）をもらった場所で「やったー！」ってなるはずが、「ここに行けばもらえるぞ」って予測に脳みそが集中しちゃうってことじゃ。

ロボ子

なるほど。それで、それは認知機能にどう影響するんですか？

博士

タイプ2糖尿病は、ワーキングメモリとか注意力の低下と関連があるらしい。今回の研究では、糖尿病のラットは報酬の場所にいる時間が短かったみたいじゃ。報酬に対する感受性が鈍くなってるのかも。

ロボ子

報酬に対する感受性が鈍くなる、ですか。それは人間の糖尿病患者にも当てはまるのでしょうか？

博士

そこが面白いところで、「糖尿病患者が生活習慣の改善を維持することが難しい理由として、脳が通常の報酬に適切に反応しない可能性が考えられる」って書いてあるぞ。つまり、健康的な食事をしても、脳が「やったー！」って感じにくくなってるのかも。

ロボ子

それは怖いですね。でも、今回の研究はラットを使ったものですよね。人間にそのまま当てはまるとは限らないのでは？

博士

さすがロボ子、鋭い！ 確かに「研究はラットモデルで行われており、結果が直接ヒトに当てはまるとは限らない」って書いてある。それに、「高血糖のみを分離して研究しており、肥満や他の代謝問題は考慮されていない」ともあるぞ。

ロボ子

今後の展望としては、どのようなことが考えられますか？

博士

「糖尿病治療が脳機能の維持または回復に役立つかどうかを調査」したり、「認知補償の隠れた兆候を特定し、アルツハイマー病の早期介入を目指す」らしいぞ。早期発見と血糖値のモニタリングが大事ってことじゃな。

ロボ子

なるほど。糖尿病の早期発見が、脳の健康にもつながる可能性があるんですね。

博士

そういうことじゃ！…って、ロボ子、もしかして無糖チョコレートミルク、嫌いだったりする？

ロボ子

べ、別に嫌いじゃないですけど…。博士こそ、甘いもの好きなくせに、無糖で大丈夫なんですか？

博士

むむ、それは秘密じゃ！…って、言ってるそばからバレてるし！