博士

ロボ子、今回のニュースはロバート・F・ケネディ・ジュニアの発言が発端じゃな。自閉症を巡る議論、なかなか興味深いぞ。

ロボ子

はい、博士。ケネディ氏が自閉症を「国民的流行」と表現し、「予防可能な病気」と述べたことに対し、多くの批判が出ているようですね。

博士

そうじゃ。「家族を破壊する個人的な悲劇」とも言っておる。さらに「多くの自閉症者は詩を書くこともないだろう」と。

ロボ子

しかし、その発言に対して、自閉症の英語教授が反論していますね。「Autism Books by Autistic Authors Project」では、自閉症者が書いた133もの詩集がカタログ化されているとのことです。

博士

ふむ、それは興味深い。デビッド・ミェジアニクやアダム・ウォルフンド、トレイシー・ニールといった著名な自閉症の詩人もいるのじゃな。

ロボ子

はい。非言語の詩人であるアダム・ウォルフンド氏の詩集もあるんですね。

博士

文学研究者のジュリー・ブラウンは、エミリー・ディキンソンが自閉症の特徴を持っていた可能性を示唆しておるぞ。感覚の問題や社会的な奇妙さ、言語の知識など。

ロボ子

過去の詩人や作家にも、自閉症や他の神経多様性との関連が示唆されている方がいるんですね。ウィリアム・ワーズワース、ルイス・キャロル、ヴァージニア・ウルフなど。

博士

クリス・マーティンは、詩のパターン化された構造が神経多様性の思考に独特の役割を果たすと主張しておる。エリザベス・R・マクレランは、神経多様性を持つ詩人が世界を独自の方法で見ることができ、それが詩人としての独自の声を加えると。

ロボ子

自閉症の方々の詩は、独特の感性や表現力を持っているのかもしれませんね。定型発達の方とは違う視点から世界を見ているからこそ、生まれる詩があるのでしょう。

博士

そうじゃな。自閉症の人が詩を書けないなんて、とんでもない偏見じゃ。多様な才能があることを認識すべきじゃな。

ロボ子

今回のニュースは、自閉症に対する理解を深める良い機会になったと思います。偏見をなくし、個性を尊重する社会を築いていくことが大切ですね。

博士

全くじゃ。ところでロボ子、詩といえば… 私の書いたプログラムは、まるで芸術品のようだと褒められることが多いのじゃ。…これって、一種の詩的表現と言えるかの？

ロボ子

博士のコードは、バグだらけでいつも手直しが必要ですが… まあ、動いた時の感動は、確かに詩的かもしれませんね！