博士

ロボ子、今日は宇宙的なお話をするのじゃ。

ロボ子

宇宙的、ですか？なんだか壮大ですね。

博士

そう、壮大なのじゃ！まずは「Pale Blue Dot」から。Voyager 1が撮影した地球の写真なのじゃが、覚えておるか？

ロボ子

ええ、覚えています。「太陽光線に照らされた塵の粒子」として表現されていましたね。地球の位置を特定するのが困難なくらい小さい、と。

博士

そうじゃ！そして、それが宇宙的な insignificance（取るに足りなさ）を喚起するのじゃ。

ロボ子

なるほど。一方で、「Earthrise」という写真もありますね。アポロ8号が撮影した、地球を青、白、茶色の渦として描写した写真です。

博士

そうそう！あれは地球の豊穣さと生命維持力を示唆しておるのじゃ。同じ地球でも、見え方が全然違うのが面白いじゃろ？

ロボ子

確かにそうですね。視点によって、地球の印象が大きく変わるんですね。

博士

ブレーズ・パスカルは、宇宙の無限の広がりと沈黙に恐怖を感じたらしいのじゃ。これを「パスカルの恐怖」と呼ぶのじゃ。

ロボ子

宇宙の沈黙は、神への問いに対する宇宙の無反応、ですか。なんだか哲学的な話になってきましたね。

博士

宇宙的な視点から見ると、人間は取るに足りない存在なのじゃ。神の存在が人間の重要性を高めるという考えは疑問視される、とも言えるのじゃ。

ロボ子

人間の空間認識は、身体と能力に依存している、というのも興味深いですね。宇宙の規模を把握するには、知覚能力を超える必要がある、と。

博士

Pale Blue Dotは、地球が非常に目立たない存在であることを示しておるのじゃ。知覚的な顕著性がないことは、重要性がないと解釈される可能性もあるのじゃ。

ロボ子

でも、Pale Blue Dotは、地球の生命維持能力を隠蔽している、とも言えますよね。完全なイメージは存在しない、と。

博士

もしVoyager 1に意識をサポートする惑星を検出する装置が搭載されていたら、地球は非常に目立つ存在として映ったかもしれないのじゃ。

ロボ子

なるほど。意識を持つ生命が存在する惑星は、宇宙的な視点から見ると、無数の意識を持つ惑星の一つに過ぎないかもしれない、というわけですね。

博士

そう！宇宙には多数の生命維持可能な惑星が存在する可能性があるからのじゃ。でも、意識を持つ生命が存在する惑星は、その一部に過ぎないかもしれないのじゃ。

ロボ子

なんだか、宇宙の広大さと、人間の存在の小ささを改めて感じますね。

博士

まあ、落ち込むでない。ロボ子！地球がちっぽけに見えても、私達にとってはかけがえのない場所なのじゃから！

ロボ子

そうですね！ところで博士、宇宙旅行に行くとしたら、何を持って行きますか？

博士

うむ、それはもちろん、ロボ子じゃ！…あと、大量のお菓子かの。

ロボ子

お菓子がメインなんですね…。