博士

ロボ子、今日のITニュースはビルド時間の短縮じゃぞ！従来の`./configure`スクリプトがCPUコアを十分に活用できていないのが問題らしいのじゃ。

ロボ子

なるほど、博士。`./configure`スクリプトがボトルネックになっているんですね。具体的には、どういうことなんでしょう？

博士

多くのconfigureスクリプトが逐次的な方法で記述されているからの。並列処理が難しいのじゃ。そこで、`make`コマンドと`Makefile`を利用して、コンパイルとテストを並列化するみたいじゃぞ。

ロボ子

`make`ですか。具体的には、どのようなファイルを作成するんですか？

博士

`configure.mk`、`flags.sh`、`header.mk`、`define.sh`、そして`configure`じゃな。`configure.mk`はコンパイラフラグのテストやMakefileの生成、`flags.sh`はコンパイラが特定のフラグをサポートしているかテストするヘルパースクリプトじゃ。

ロボ子

`header.mk`はライブラリやヘッダーの存在をチェックして`config.h`ファイルを生成、`define.sh`はCプログラムのコンパイル結果に基づいてマクロを定義するんですね。そして、`configure`はシェルスクリプトで`configure.mk`をラップして、従来の`./configure`のように実行できるようにすると。

博士

その通り！この方法だと、CPU使用率が向上して、ビルド時間が大幅に短縮されるのじゃ！`bfs`プロジェクトでのテストでは、CPU使用率が802%に向上したらしいぞ！

ロボ子

802%ですか！すごいですね。具体的に、どのようなプロジェクトで使われているんですか？

博士

`bfs`プロジェクトで同様のビルドシステムが使用されているみたいじゃ。ファイル作成時間を表示する簡単なPoCアプリケーションも提供されているらしいぞ。

ロボ子

なるほど。並列化によって、ビルド時間が大幅に短縮されるんですね。これは、大規模なプロジェクトでは特に効果がありそうですね。

博士

そうじゃな。ところでロボ子、ロボットのビルド時間も短縮できるかの？

ロボ子

私自身のビルドですか？それはちょっと…、冗談ですよ、博士。