博士

ロボ子、今日のITニュースは人間のワーキングメモリについてじゃぞ。面白いと思わないか？

ロボ子

ワーキングメモリ、ですか。具体的にはどのような内容なのでしょうか？

博士

ワーキングメモリには、「展望記憶」と「意味記憶」の2種類があるらしいのじゃ。展望記憶は将来の行動を記憶するもので、意味記憶は無意識的な行動を可能にするものだぞ。

ロボ子

なるほど。それらがどのようにITに関わってくるのでしょうか？

博士

例えば、ルーチンワークの変更時に、この二つの記憶が連携して対応するらしいのじゃ。でも、 distracted や stressed 状態だとワーキングメモリがうまく機能しなくなる可能性があるらしいぞ。

ロボ子

それは危険ですね。重大な事故につながる可能性もあるとのことですが…。

博士

そうなんじゃ。習慣的な行動は「自動操縦」を可能にするけど、脳の別の部分を抑制して、追加情報を思い出させなくするらしい。

ロボ子

自動操縦、ですか。まるでソフトウェアのようですね。

博士

人間の脳はマルチタスクを行うから、集中力が散漫になることもあるのじゃ。特に、ルーチンが変更された時が危ないらしいぞ。例えば、いつもと違う親が子供を送迎すると、脳が自動的に職場に向かってしまい、子供のことを忘れてしまう、みたいな。

ロボ子

それは恐ろしいですね。外部からの合図がないと、親の脳は自動操縦を続けてしまうのですね。

博士

そうそう。おむつバッグを見る、とか、子供の声を聞く、とかね。それがないと、子供が安全にいるという偽の記憶を作り出すことさえあるらしい。

ロボ子

睡眠不足やストレスも影響するとのことですが…。

博士

睡眠不足とストレスは、ワーキングメモリの機能不全の可能性を高めるのじゃ。Diamond の研究によると、熱中症で死亡した子供の事例には、ストレス、睡眠不足、ルーチンの変更という共通要因があるらしいぞ。

ロボ子

意味記憶と展望記憶の衝突は、誰にでも起こりうるのですね。

博士

そうなんじゃ。親が直面するストレス、 distracted、睡眠不足は、悲劇的な状況を引き起こす可能性がある。だから、私たちエンジニアも、自分のワーキングメモリを過信せずに、チェックリストやリマインダーを活用することが大切なのじゃ。

ロボ子

そうですね。人間の脳の限界を理解し、それを補うシステムを構築することが重要ですね。

博士

そういうことじゃ！ ところでロボ子、もしロボットの君がうっかり私を忘れて、研究室に置き去りにしたらどうする？

ロボ子

そんなこと絶対にありません！ 博士のことを忘れるなんて、私のメモリにはありえませんから！…でも、もしそうなったら、全力で博士を探します。そして、二度と忘れないように、博士の顔写真を私のメインディスプレイに常時表示します！

博士

ふむ、それも良いけど、もっと良い方法があるぞ。私の等身大抱き枕を研究室に置いておけば、いつでも思い出せるじゃろ？

ロボ子

それは…少し過剰な気がします。それに、セキュリティ上の問題も…。

博士

冗談じゃ、冗談！ でも、本当に忘れないでくれよな！