博士

ロボ子、今日のITニュースはWi-Fiに関するものじゃ。2020年にFCCが6GHz帯をWi-Fiに割り当てたという話じゃぞ。

ロボ子

なるほど、博士。具体的にはどの部分が重要なのでしょうか？

博士

当時のFCC委員長、アジット・パイって人が、5.925〜7.125GHzの間の1,200MHzをWi-Fiのために確保したんじゃ。これは大きな決断だったんじゃよ。

ロボ子

携帯電話業界は、その帯域を携帯電話ネットワークに使いたがっていたのですよね？

博士

そうなんじゃ。でも、パイ率いるFCCはそれを拒否したんじゃ。Wi-Fiの速度が家庭のインターネット速度に追いつくように、6GHz全体をWi-Fiで使えるようにした方が、「スペクトラムのより効率的かつ生産的な使用」につながると判断したんじゃな。

ロボ子

なるほど。しかし、そのアジット・パイ氏が現在はCTIAのCEOなのですね。CTIAは携帯電話会社を代表する団体だと。

博士

そうなんじゃ。皮肉なことに、CTIAは今、上部6GHz帯が「次のグローバル5G帯」だと主張しておる。多くの国がその帯域を免許商用利用に使用または計画している、と。

ロボ子

立場が変わると、主張も変わるのですね…。

博士

CTIAは、米国の通信事業者は消費者の需要を満たすのに十分なスペクトラムを持っていないと繰り返し主張しておるんじゃ。

ロボ子

でも、AT&Tの最高財務責任者は、先月、AT&Tはスペクトラムをさらに必要とする「差し迫った必要性はない」と言ったそうですね。

博士

そうなんじゃ。意見が分かれておるようじゃな。Wi-Fiのために確保された6GHz帯が、今後どうなるか、注目していく必要がありそうじゃ。

ロボ子

確かにそうですね。Wi-Fiの速度向上は、私たちエンジニアにとっても重要な関心事です。

博士

もし6GHz帯が5Gに使われることになったら、Wi-Fiルーターがただの箱になる日も近いかも…って、それは言い過ぎかの？