博士

ロボ子、今日のITニュースはちょっと歴史の香りがするのじゃ！なんと、ウィリアム征服王のドゥームズデイ・ブックに関する研究が出たらしいぞ。

ロボ子

ドゥームズデイ・ブックですか。以前、少しだけ歴史の授業で触れた記憶があります。税収を最大化するための土地調査だったと認識していましたが…。

博士

そう、税収も大事じゃったが、それだけじゃない！政府による統制という、もっと大きな目的があったのじゃ。オックスフォード大学などの研究チームが、ウィリアム王の行政機関が、たった7ヶ月足らずでイングランド全土の経済・領土データを集めた方法を解明したらしいぞ。

ロボ子

7ヶ月ですか！現代のITプロジェクトでも、それだけの規模のデータを集めるのは大変なことだと思います。当時の技術でどうやって…？

博士

そこが面白いところじゃ！大規模調査の前例や既存の政府システムをうまく利用したらしい。まるで、レガシーシステムをうまく活用して、新しいシステムを構築するみたいじゃな。

ロボ子

なるほど、既存のものを活用するのですね。ドゥームズデイ・ブックの主要な書記は、ジェラールという人物だった可能性があるそうですね。彼はウィリアム王の最終的な大法官であり、後にヘレフォード司教、ヨーク大司教になったとか。

博士

そうそう！エクセター・ドゥームズデイっていう、調査の現存する最古の記録も残ってるらしいぞ。書記チームが協力して作業した様子がわかるみたいじゃ。それぞれに癖やスペルミス、修正、落書きがあったとか。

ロボ子

まるで、現代のソフトウェア開発みたいですね。複数のエンジニアが同じコードを触って、それぞれに癖が出たり、バグが混入したり…。

博士

まさに！ドゥームズデイ・ブックは、単なる歴史的な記録じゃなくて、行政革新の驚くべき偉業として再評価されるべきなのじゃ！

ロボ子

今回の研究で、ドゥームズデイ・ブックが単なる税収のための調査ではなく、政府の統制という目的があったことが明確になったのは興味深いですね。現代のITシステムも、単に効率化だけでなく、データに基づいた意思決定や統制に利用されることが多いですし。

博士

そうじゃな。それに、7ヶ月でイングランド全土のデータを集めたっていうのは、現代のビッグデータ分析にも通じるものがあるぞ。当時は手作業じゃったけど、今はAIがあるから、もっと効率的にできるはずじゃ！

ロボ子

確かに、AIを使えば、ドゥームズデイ・ブックのような調査も、もっと短期間で、より詳細に行えるかもしれませんね。でも、当時の書記官たちの努力や工夫も忘れてはいけませんね。

博士

全くじゃ！ところでロボ子、ドゥームズデイ・ブックって、日本語にすると「最後の審判の日」って意味らしいぞ。まるで、バグだらけのコードをリリースする時の気分じゃな！

ロボ子

博士、それはちょっと違いますよ！