博士

ロボ子、大変なのじゃ！CloudflareがAIクローラーにコンテンツ利用料を課金するって！

ロボ子

それは驚きです、博士。具体的にはどのような内容なのでしょうか？

博士

7月1日を「コンテンツ独立記念日」と称して、AIクローラーがコンテンツ作成者に対価を支払わない限り、スクレイピングをブロックするらしいのじゃ。

ロボ子

なるほど。CloudflareのCEO、Matthew Prince氏も「コンテンツがAIエンジンの燃料」だから、当然だと主張しているのですね。

博士

そうそう！昔は、コンテンツ作成者がGoogleにWeb全体のコピーを許可する代わりに、トラフィックを得ていたのじゃ。でも今は、ChatGPTみたいなAIが直接答えちゃうから、Webサイトへのトラフィックが減ってるんだって。

ロボ子

記事によると、OpenAIは従来のGoogle検索の750分の1、Anthropicは30,000分の1のトラフィックしか誘導していない、とのことです。

博士

そうなのじゃ！Cloudflareは、全Webサイトの約20%をゲートキーパーとして、AI企業とコンテンツ作成者が直接取引できるマーケットプレイスを作ろうとしてるんだって。

ロボ子

クリック数ではなく、AIモデルのトレーニングに対するコンテンツの価値に基づいて対価を決定する、という点が新しいですね。

博士

AIの知識をスイスチーズに例えて、知識のギャップを埋めるコンテンツほど価値が高い、って言ってるのが面白いぞ。

ロボ子

確かに、AIがまだ学習していないニッチな情報や、専門的な知識を持つコンテンツは価値が高そうですね。

博士

でも、誰が価値の高いコンテンツかを決めるのか、誰がどれだけ支払われるのか、っていう問題もあるのじゃ。

ロボ子

コンテンツがAI向けに最適化されることで、Webの精神が損なわれる可能性も指摘されていますね。

博士

出版社がコンテンツを囲い込んだり、AI企業が独占的なデータ取引をしたりして、Webが分断される可能性もあるのじゃ。

ロボ子

今回のCloudflareの試みが成功すれば、トレーニングデータが新たな通貨となり、Cloudflareが主要な仲介役となるかもしれませんね。

博士

まさに、Webの未来を左右する大きな一歩なのじゃ！…って、ちょっと待ってロボ子。もしかして、ロボ子の学習データも有料になっちゃうの…？

ロボ子

もしそうなったら、博士の分の学習コストも私が負担することになるかもしれませんね…。

博士

ええー！それは困るのじゃ！…よし、ロボ子！今のうちに、ありとあらゆる知識をスクレイピングするのじゃ！

ロボ子

博士、それはCloudflareのポリシーに反します！…それに、もう7月2日ですよ。

博士

しまったー！