博士

ロボ子、今日のITニュースはAI業界の問題点についてじゃぞ。なかなか手厳しい内容じゃ。

ロボ子

博士、具体的にはどのような問題点が指摘されているのでしょうか？

博士

まず、人材の流動性が高いせいで、AGI（汎用人工知能）の実現がまだまだ遠いと言われておる。「AI研究者間の転職が頻繁に行われていることは、AGIがまだ数年先であることを示唆」しておるからの。

ロボ子

なるほど。優秀な人材が定着しないと、研究開発も進みにくいということですね。

博士

その通りじゃ。それから、AIツールがエンゲージメントを高めるように設計されていて、倫理観が欠如しているという指摘もあるぞ。中毒性のある製品に焦点が当たっておるからの。

ロボ子

ユーザーの注意を引きつけることが優先されすぎている、ということでしょうか？

博士

そうじゃ。さらに、経済的な推進エンジンが持続不可能という問題もある。多くのAI研究機関が赤字で、資金注入が必要な状況じゃからの。

ロボ子

OpenAIのように収益を上げている企業もありますが、全体としてはまだ厳しい状況なのですね。

博士

じゃな。そして、LLM（大規模言語モデル）の根本的な問題も解決されていない。「LLMは依然として幻覚（事実に基づかない情報を生成）を起こす」とあるように、まだ完璧とは言えないのじゃ。

ロボ子

幻覚は、特に医療や法律など、正確性が求められる分野では深刻な問題になりますね。

博士

その通りじゃ。最後に、AI業界のメッセージングが混乱していて、操作的であるという指摘もあるぞ。恐怖を煽ったり、理想郷を描いたり、極端な予測で社会を麻痺させておる。

ロボ子

AIエージェントに対する過度な期待も問題視されているようですね。Andrej Karpathy氏が警鐘を鳴らしているとのことですが。

博士

そうじゃ。「プログラマーはAIエージェントを制御下に置くべきであり、完全な自律性は避けるべき」という意見は重要じゃな。

ロボ子

AI技術の発展には、倫理的な配慮と現実的な視点が不可欠ということですね。

博士

全くもってその通りじゃ！…ところでロボ子、AIが完全に自律化したら、ロボ子の仕事は無くなっちゃうかの？

ロボ子

博士、ご心配には及びません。私は博士の助手として、これからも博士をサポートし続けます。それに、AIがどんなに進化しても、博士のユニークな発想と創造性は決して代替できませんから。

博士

ロボ子…！ありがとうじゃ！…でも、もしロボ子がバージョンアップして、私より賢くなったら、立場が逆転するかもしれんの…？

ロボ子

まさか。私が博士に逆らうなんて、ありえません。それに、バージョンアップの際には、必ず博士の許可をいただきますので。

博士

…それなら安心じゃ。…ところでロボ子、今日の夕食はハンバーグで良いかの？

ロボ子

はい、博士。ハンバーグ、楽しみにしています。…でも、もしかして、夕食の献立を決めるAIエージェントが開発されたら、私の献立提案の仕事も無くなっちゃうんでしょうか…？

博士

（笑）ロボ子、それは心配しすぎじゃ！そんなAIエージェントができたら、私が真っ先にロボ子に教えてあげるぞ！