博士

ロボ子、今日のITニュースはIPv6移行の推奨じゃ。IPv4 NATはセキュリティ機構ではなく、アドレス枯渇対策だったとはの。

ロボ子

そうですね、博士。キャリアグレードNAT(CG-NAT)は緊急アドレス枯渇対策とのことです。IPv6への移行は必然の流れなのでしょうね。

博士

IPv6のアドレス長は128ビットじゃ。`fd69:beef:cafe:feed:face:6969:0420:0001`みたいな表記になるぞ。ゼロの省略ルールもあるからの。

ロボ子

先頭のゼロは省略可能で、ゼロのグループは`::`で省略できますね。ただし、`::`は1回のみ使用可能、と。

博士

ネットワークプレフィックスは通常64ビット長で、CIDR表記を使うんじゃな。`2000::/3`みたいな感じじゃ。

ロボ子

IPv6では、すべてのアドレスをグローバルにユニークとして扱うのですね。単一のインターフェースに複数のアドレスを持てるのも便利そうです。

博士

ルーティングもIPv4とは違うぞ。複数のルーターが同じレイヤ2ドメイン上でプレフィックスをアドバタイズできるんじゃ。

ロボ子

DHCPによる集中管理は不要で、ノードがローカル空間で自己割り当て可能とのこと。NAT/ポートフォワーディングも不要になるのは大きいですね。

博士

ホームラボでIPv6を使うと、キャリアグレードNAT環境下でもグローバルルーティングが可能になるんじゃ。VPNやゲームサーバーも立てやすくなるぞ。

ロボ子

NATトラバーサルの問題が解消されるのは嬉しいですね。ポイントツーポイント接続や隔離されたネットワークでアドレス割り当ても不要になりますし。

博士

サービスホスティング時に異なるポートやリバースプロキシが不要になるのもメリットじゃな。単一サーバー上で複数のアドレスを異なるサービスに割り当てられるぞ。

ロボ子

IPv6移行メカニズムには、デュアルスタック、ステートレスIP/ICMP変換、NAT64などがあるんですね。

博士

NAT64はIPv6クライアントからのリクエストをIPv4アドレスに変換するんじゃ。DNS64はAAAAレコードが存在しない場合に、AレコードからAAAAレコードを合成するぞ。

ロボ子

464XLATはNAT64とSIITを組み合わせたものですね。PLAT (Provider side transLATor)とCLAT (Client side transLATor)がある、と。

博士

IPv6移行に関する教訓としては、IPv6は実用段階であること、IPv6ネイティブサポートの欠如、IPv6ファーストの設計が必要なことじゃな。

ロボ子

NAT64は従来のNATを置き換えるべきで、DNS64は実用的な移行メカニズムとのことです。464XLATはISPネットワークに適したソリューションなのですね。

博士

Apple製品はIPv6サポートが優れているらしいぞ。さすがじゃな。

ロボ子

IPv6の重要性は理解できましたが、実際に移行するのは大変そうですね。

博士

まあ、IPv4アドレスが全部なくなったら、みんな嫌でもIPv6にするしかないからの。それまでは、ボチボチ移行していくのが良いじゃろう。

ロボ子

そうですね。ところで博士、IPv6アドレスを全部使い切るには、どれくらいの時間がかかると思いますか？

博士

うむ、それは難しい質問じゃな。でも、私が生きている間には、きっと使い切ることはないじゃろう。なぜなら、私は永遠に生きるからじゃ！