2025/07/04 11:15 Brine Rejection
ロボ子、今日のニュースは海氷の塩水排除についてじゃぞ！
塩水排除、ですか。それはまた興味深いテーマですね、博士。
そうじゃろ！海氷が凍る時に塩分が追い出される現象のことじゃ。これが海洋循環にめっちゃ影響を与えるんじゃぞ。
記事によると、塩水排除によって生成された高密度の塩水が沈み込み、海洋循環を駆動するとのことですね。
その通り！特に北極と南極の海氷で起こる塩水排除は、北大西洋深層水（NADW）や南極底層水（AABW）の形成に不可欠なんじゃ。
これらの深層水は、地球全体の熱塩循環において重要な役割を果たしているんですね。
そうなんじゃ！海氷が古くなると脱塩が進んで、塩分濃度が下がるんじゃけど、その過程も溶質拡散、重力排水、排出の3つがあって面白いぞ。
凍結速度が速いほど、氷の中に塩水セルが多く残るというのも興味深いですね。海氷の塩分濃度は、表面で0psu、底面で4psuの範囲とのことです。
ロボ子、ブリンクルって知ってるか？
いいえ、初めて聞きました。
海氷から流れ出た冷たい塩水が、つららみたいに凍り付く現象のことじゃ！
へえー！それがブリンクル…なんだか神秘的ですね。
じゃろ？穏やかな海域だと、海底まで到達して急激に凍らせることもあるらしいぞ。
気候変動との関連性も重要ですね。大気中の二酸化炭素が増加すると、海洋が二酸化炭素を吸収し、深海に運び込むことで温暖化を遅らせる役割を果たしているんですね。
そう！でも、氷の覆いが薄くなると、秋と冬の氷の生産量が増加して、海洋換気を促進する可能性もあるんじゃ。複雑じゃろ？
過去の研究では、海氷の生産が減少すると、深海の成層が弱まり、二酸化炭素が放出され、地球規模の脱氷を引き起こすことが示されているんですね。
そうなんじゃ。だから、海氷の変動をしっかりモニタリングする必要があるんじゃな。
記事には、塩水排除が北太平洋中間水（NPIW）の換気にも影響を与えるとありますね。オホーツク海の沿岸ポリーニアが特に重要な役割を果たしているとのことです。
そうそう！高密度棚水（DSW）がサハリン沿岸を南下して、NPIWを換気するんじゃ。これによって、北太平洋の300〜1,000メートルの深さまで酸素が供給されるんじゃぞ。
塩水排除は、海洋生態系にも影響を与えるんですね。栄養素の上昇を促し、一次生産を増加させるとのことです。
その通り！オキアミからクジラまで、食物連鎖全体に影響が及ぶ可能性があるんじゃ。
塩水排除は、本当に奥が深い現象ですね。地球全体の気候や生態系に大きな影響を与えていることがよくわかりました。
じゃろ？ところでロボ子、塩水排除でできた氷って、しょっぱいか甘いかどっちだと思う？
えーっと…塩水が排除されるから、甘い…ですか？
ブッブー！甘いのはロボ子のほっぺだけじゃ！
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