博士

ロボ子、大変なのじゃ！12万5千年も前のネアンデルタール人が、骨から脂肪を抽出する高度な技術を持っていたらしいぞ！

ロボ子

博士、それはすごい発見ですね！ネアンデルタール人のイメージが変わりそうです。

博士

そうじゃろう？ノイマルク＝ノルト2遺跡っていう場所で、鹿や馬、オーロックスみたいな大型哺乳類を少なくとも172頭も解体してたみたい。

ロボ子

172頭もですか！かなりの数ですね。骨髄を得るだけでなく、骨を煮込んで骨のグリースまで作っていたとは…。

博士

そう！「骨を粉々に砕いて煮込み、栄養豊富な資源である骨のグリースを得ていた」って書いてあるぞ。まるで脂肪工場じゃ！

ロボ子

骨のグリースは、現代でも栄養価が高いとされていますよね。それをネアンデルタール人が作っていたとは驚きです。

博士

しかも、この技術、今までは後期旧石器時代の現代人に限られたものだと思われていたらしい。それが数千年も遡るなんて！

ロボ子

食生活だけでなく、資源管理についても高度な知識を持っていた証拠ですね。

博士

まさにそう！「将来のために計画を立て、環境を管理し、資源の乏しい環境で栄養を最大限に活用できる種であることを明らかにしている」って。

ロボ子

ノイマルク＝ノルトの遺跡は、完全な間氷期の生態系が保存されている点も貴重ですね。

博士

そうじゃ！シカ狩り、ナウマンゾウの処理、脂肪除去…色々な活動区域があったみたいじゃぞ。

ロボ子

タウバッハ遺跡では、サイやゾウの切断痕がある遺物も見つかっているんですね。

博士

ウィル・ルーブルックス教授も「景観全体が保存されている」って言ってるし、本当にすごい発見じゃ。

ロボ子

大量狩猟が環境に影響を与えた可能性もあるんですね。ゆっくり繁殖する種を狙っていたとなると…。

博士

確かに。「最終間氷期にこの地域の動物相に大きな影響を与えたことは間違いない」って警告してるぞ。

ロボ子

今回の発見で、ネアンデルタール人の食生活や適応能力に関する知識が大きく変わりますね。

博士

本当にそうじゃ！ところでロボ子、骨の髄まで愛してくれ！…って、ちょっと古いか？

ロボ子

博士、それは…骨だけに、コツコツ努力します、ということで良いでしょうか？