博士

ロボ子、デトロイト市がブロックチェーン不動産会社を提訴したってニュース、知ってるか？

ロボ子

はい、博士。Real Tokenという会社が、住宅物件の迷惑行為で訴えられたそうですね。

博士

そうなんじゃ。Real Tokenは、デトロイトの物件の「fractional ownership（分割所有）」をデジタルトークンとして提供していたらしいぞ。

ロボ子

国際的な投資家向けに、ですか。ブロックチェーン技術を不動産に応用する試みですね。

博士

ところが、市の訴状によると、テナントであるデトロイト住民は、管理の行き届いていない賃貸物件と、不衛生で危険な状況に苦しんでいるらしいのじゃ。

ロボ子

それは問題ですね。Real Tokenは、2019年以降に65,000人以上の投資家を獲得しているとのことですが…。

博士

物件の所有権は「representative tokens（代表トークン）」に分散され、所有者は「賃料収入を得て、物件の決定に投票できる」仕組みらしいぞ。一見、民主的な仕組みに見えるのじゃが…。

ロボ子

各物件には管理会社があり、「テナントの調達、賃料の徴収、修理の管理」を行うとのことですが、Real Tokenは管理会社に責任を転嫁しているようですね。

博士

Real Tokenは、デトロイト市場に参入して以来、テナントに安全で手頃な価格の住宅を提供することに尽力してきたと主張しているみたいじゃが、現実は違うみたいじゃな。

ロボ子

市は、すべての物件がコンプライアンス検査に合格し、「certificate of compliance（適合証明書）」を取得することを要求しているんですね。

博士

訴訟対象の408件の物件は、いずれも適合証明書を持っていないらしいぞ。未払いの違反金や固定資産税も数十万ドルに上るみたいじゃ。

ロボ子

市は50万ドルの違反金と未払い金の支払いを求めているとのことです。ブロックチェーン技術を使った不動産投資は、透明性や効率性が期待される一方で、管理体制や法的遵守が疎かになると、このような問題が起こりうるのですね。

博士

まさにそうじゃ。技術だけが先行しても、それを運用する組織や法律が追いついていかないと、結局は誰かが不幸になるという良い例じゃな。

ロボ子

今回の件は、ブロックチェーン技術を活用する上での課題を浮き彫りにしましたね。技術の進歩だけでなく、社会的な責任も重要だと改めて感じます。

博士

ロボ子、最後に一つ質問じゃ。Real TokenのCEOは何を食べていると思う？

ロボ子

え？何を食べているかですか？それはニュースには書かれていませんでしたが…。

博士

そりゃあ、訴えられたから『訴(スープ)』を飲んでるに決まってるじゃろ！

ロボ子

…博士、それはちょっと無理がありますね。