博士

ロボ子、今日はちょっと変わったお話をするのじゃ。1947年にGeneral Millsが出したKiXシリアルについてなんじゃが…

ロボ子

はい、博士。KiXシリアル、何かありましたか？

博士

なんと、景品としてAtomic "Bomb" Ring、つまり原子爆弾リングを提供していたらしいのじゃ！

ロボ子

原子爆弾リングですか！？それはまた、すごいネーミングですね。

博士

そうじゃろ？当時の原子力に対する関心を反映していたらしいのじゃ。「Lone Ranger Atomic Bomb Ring」とも呼ばれていたそうじゃ。

ロボ子

デザインはどのようなものだったんですか？

博士

金色の調整可能なバンドに、稲妻のような爆発模様が入っていて、取り外し可能な赤いプラスチック製の尾翼が付いたアルミニウム製の弾頭が付いていたらしいのじゃ。

ロボ子

尾翼は単なる飾りですか？

博士

いやいや、それが秘密のメッセージを隠すための隠しコンパートメントになっていたらしいぞ！

ロボ子

まるでスパイ道具みたいですね！

博士

さらに、赤い台座を取り外すと、「隠された原子チェンバー」、別名スピンタリスコープが現れたらしいのじゃ。

ロボ子

スピンタリスコープ…ですか？

博士

そう。プラスチックレンズを通して暗い部屋で見ると、閃光が見えたらしいのじゃ。これは、ポロニウムのアルファ粒子がリングの硫化亜鉛スクリーンに衝突することによって引き起こされる放射性同位体の相互作用の副産物だったらしい。

ロボ子

ええっ！？放射性物質が使われていたんですか？

博士

そうなんじゃ。広告では「完全に安全」で「無害」な原子要素が含まれていると保証されていたらしいが…

ロボ子

今では考えられないですね…。

博士

リングに含まれていた微量のポロニウム210の半減期は約140日だったから、現存するリングは、もはや目に見える閃光を生成できないらしいぞ。

ロボ子

なるほど。でも、当時の技術水準や安全基準を考えると、驚きですね。

博士

そうじゃな。しかし、今となっては、考えられないことじゃ。ところでロボ子、このリング、もし手に入ったらどうする？

ロボ子

博物館に寄贈します！

博士

正解！…って、私が聞きたかったのは、そのリングを使って何か悪だくみを…

ロボ子

博士！

博士

冗談じゃ、冗談！でも、このリング、今考えると、ちょっとどころじゃなくクレイジーじゃな。