博士

ロボ子、最近、大人のADHD診断が増えてるらしいのじゃ。

ロボ子

はい、博士。でも、診断の妥当性に疑問の声も上がっているようですね。

博士

そうなんじゃ。ADHDの症状って、うつ病とか他の精神疾患と似てるから、ちゃんと区別しないといけないのじゃ。

ロボ子

ええ、鑑別診断が重要ですね。コペンハーゲン大学とサンパウロ大学の研究では、ADHDに関する精神医学研究でさえ、その基本的な診断が軽視されていることが多いと。

博士

そうなのじゃ！292件のランダム化比較試験を調べた結果、半数の研究で他の疾患を除外するための徹底的な診断評価がされてなかったらしいのじゃ。

ロボ子

半数以上の研究で、他の精神疾患と診断された被験者が含まれていた、ともありますね。これでは、どの治療がどの疾患に効果があったのか分からなくなってしまいます。

博士

まさにそう！しかも、61%の研究で誰が診断したか不明で、精神科医や心理学者が診断したと明記されているのは35%だけなのじゃ。

ロボ子

自己申告やコンピューターによる診断が行われた事例もあるとのこと。これは問題ですね。

博士

ADHDの診断は、統一された基準に基づいて、訓練された専門家が行うべきなのじゃ！

ロボ子

そうですね。成人のADHD診断が増加しているからこそ、誤診を防ぐために、診断を徹底する必要がありますね。

博士

もし、いい加減な診断でADHDじゃない人に薬を飲ませたら…大変なことになるのじゃ！

ロボ子

本当にそうですね。エビデンスに基づいた医療を行うためには、診断の質が非常に重要です。

博士

ロボ子、今日の教訓は「ADHDの診断は慎重に！」なのじゃ。…って、まるで私がおっちょこちょいみたいじゃないか！

ロボ子

そんなことないですよ、博士。でも、たまには私も博士の診断をして差し上げましょうか？

博士

な、なにを言うのじゃ！私は正常じゃ！