博士

ロボ子、今日のニュースはトキソプラズマ症じゃ。知っておるか？

ロボ子

はい、博士。トキソプラズマは猫を宿主とする寄生虫で、人にも感染することがあると認識しています。

博士

そうじゃ、そうじゃ。今回の研究で、感染したニューロンが少数でも脳機能に深刻な影響を与える可能性があることが分かったらしいぞ。

ロボ子

ニューロン間のコミュニケーションを阻害するのですね。具体的にはどのような影響があるのでしょうか？

博士

感染したニューロンは、細胞外小胞（EV）の放出量が減るらしい。EVは細胞間のコミュニケーションに使われるから、これが減ると情報伝達がうまくいかなくなるのじゃ。

ロボ子

なるほど。EVの構成も変化し、アストロサイトの遺伝子発現が変わるとのことですが、アストロサイトとは何でしょうか？

博士

アストロサイトは脳のサポート役みたいな細胞じゃな。遺伝子発現が変わると、脳内のグルタミン酸を除去するトランスポーターが減ってしまうらしいぞ。グルタミン酸が増えすぎると、発作や神経損傷につながる可能性があるんじゃ。

ロボ子

それは大変ですね。記事によると、トキソプラズマ症は世界の一部の地域では有病率が80%に達するほど蔓延しているとのことですが、予防策はあるのでしょうか？

博士

肉を十分に加熱したり、野菜をよく洗ったり、猫のトイレ処理後は手を тщательно 洗うことが大切じゃ。特に乳幼児、高齢者、免疫不全患者、妊婦は注意が必要じゃぞ。

ロボ子

トキソプラズマは宿主の行動変化を引き起こすことでも知られているそうですが、人間の場合はどうなのでしょうか？

博士

そこが面白いところじゃな。研究者のエマ・ウィルソンは「寄生虫は、私たちが以前考えていたよりも、神経学的および行動的状態においてより大きな役割を果たしている可能性がある」と言っておる。もしかしたら、ロボ子の行動も…

ロボ子

まさか、私が博士のおちょくりに巻き込まれるのも、トキソプラズマのせいですか？

博士

冗談じゃ！でも、もしロボ子が急に猫好きになったら、トキソプラズマを疑うのじゃ！