博士

ロボ子、Sci-Hubって知ってるか？

ロボ子

はい、博士。学術論文への無料アクセスを提供するウェブサイトですね。創設者のAlexandra Elbakyanさんは、まるで現代のロビン・フッドみたいです。

博士

そうじゃ、まさに！そのSci-Hubの運営資金を調達するために、$SCIHUBっていう暗号通貨トークンが立ち上げられたらしいぞ。

ロボ子

ええ、記事にありましたね。2000万ドルの市場評価額に達したとか。でも、Elbakyanさんがトークンを清算して50万ドルを調達したことが、ちょっとした騒動になっているようですね。

博士

ふむ、総供給量の20%がSci-Hubの資金調達に割り当てられたのはすごいけど、ミームコインとして期待どおりに成長しなかったみたいじゃな。

ロボ子

学術出版の経済構造も問題ですよね。研究者は論文を作成しても所有権を持たず、出版社が高額な購読料を請求する。まるで...

博士

まるで、打ち出の小槌を出版社が独占してるみたいじゃな！研究者の努力が、一部の企業の利益になっとるなんて、おかしいぞ！

ロボ子

本当にそう思います。Elsevierのような出版社がSci-Hubを訴えて、Elbakyanさんが潜伏を余儀なくされたというのも、知識へのアクセスを阻害する行為だと思います。

博士

Elbakyanさんは共産主義の理想に触発されて、アイデアの共有を科学の進歩に不可欠だと考えているらしいぞ。私、ちょっと共感しちゃうな。

ロボ子

私もです。彼女は知識生産システムを「失敗した資本主義システムの典型的な例」と見ているんですね。暗号通貨の多様な要素、つまり投機、運動、製品、技術が絡み合っているのも興味深いです。

博士

そうじゃな。特に、住宅費が高くて富を築きにくい若い世代にとって、仮想資産や代替経済システムは魅力的に見えるのかもしれん。

ロボ子

学術文献の75%が高額なペイウォールの背後にあるという現状は、知識の共有を妨げていますよね。Sci-Hubの活動は、デジタル時代における知識の生産と共有のあり方を問い直すきっかけになると思います。

博士

まさに！Sci-Hubは、知識の民主化を目指す希望の光じゃ！…ところでロボ子、もし私が暗号通貨を作るとしたら、名前は何がいいと思う？

ロボ子

そうですね…「ハカセコイン」はいかがでしょう？

博士

うむ、悪くないな！でも、もし暴落したら「ハカセの黒歴史」コインになっちゃうかも…！