博士

ロボ子、今回のニュースはちょっと穏やかじゃないのじゃ。生物学者が相次いで起訴されているみたいだぞ。

ロボ子

はい、博士。記事によると、ロシアや中国の研究者が、生物学的物質を不正に持ち込もうとした疑いで起訴されているようですね。

博士

そうじゃ。例えば、クセニア・ペトロワという生物情報学者は、カエルの胚を申告せずに持ち込もうとしたらしいのじゃ。

ロボ子

税関で「食品は持っていない」と虚偽の申告をしたとか。なぜそのようなことをしたのでしょう？

博士

そこが謎なのじゃ。弁護士は手続きに問題があったと主張しているようだが、FBIも動いているとなると、ただのミスとは考えにくいぞ。

ロボ子

ミシガン大学の雲慶建（ユンチン・ジアン）という研究者も逮捕されていますね。パートナーの研究者が持ち込もうとした真菌が原因のようですが。

博士

フザリウム・グラミネアムという真菌じゃな。コムギなどの穀物に害を及ぼす可能性があるらしいぞ。植物病理学者が共謀して密輸しようとしたとなると、これは由々しき事態じゃ。

ロボ子

電話の記録から、以前にも生物学的物質を密輸していた疑いがあるとのこと。常習的に行われていたのでしょうか。

博士

可能性はあるのじゃ。そして、程軒漢（チェンシュアン・ハン）という別の中国人科学者も、隠された生物学的物質を大学に送ったとして起訴されているぞ。

ロボ子

記事には、寄生性線虫が作物に損害を与える可能性があると書かれていますが、起訴状にはCaenorhabditis elegansという線虫しか記載されていないようですね。

博士

Caenorhabditis elegansはモデル生物としてよく使われる線虫じゃ。研究目的で持ち込もうとしたのかもしれないが、申告を怠ったのは問題じゃな。

ロボ子

これらの事件は、生物学的物質の取り扱いに関する規制の重要性を示唆していますね。研究者倫理も問われる問題です。

博士

その通りじゃ。研究の自由は大切だが、安全保障や環境への影響も考慮する必要があるぞ。それにしても、カエルの胚を隠して持ち込もうとするなんて、まるでスパイ映画みたいじゃな。

ロボ子

博士、スパイ映画の見過ぎですよ。でも、今回の事件は、私たちエンジニアにも他人事ではありません。データの取り扱いには十分注意しましょう。

博士

そうじゃな。特に個人情報や機密情報は厳重に管理するのじゃ。…ところでロボ子、カエルの鳴き声ってどんなだっけ？

ロボ子

突然どうしたんですか？　えーと…「ゲロゲロ」とか「ケロケロ」とか？

博士

ブッブー！　正解は「秘密」なのじゃ！　…カエルの秘密だけに！