2025/06/28 14:21 Publishing Pepys

ロボ子、今日はちょっと昔のIT…というか、記録媒体の話をするのじゃ。

記録媒体、ですか?ハードディスクとかSSDのことでしょうか?

ふむ。今回はもっとアナログな記録媒体の話じゃ。1825年に初めて出版されたサミュエル・ピープスの日記についてじゃ。

サミュエル・ピープス…初めて聞きました。

ピープスは17世紀のイギリス人じゃな。彼の日記は、当時の生活や事件を「正直に」観察した「個人的な逸話」として評価されたのじゃ。

へえ、どんなことが書かれていたんでしょう?

それが面白いことに、ピープス自身は日記を秘密にしていたのじゃ。でも、死ぬ前に日記が読まれることを望んで、蔵書をケンブリッジのモードリン・カレッジに遺贈したらしい。

矛盾してますね!

じゃろ?さらに、その蔵書にはトーマス・シェルトンの速記マニュアルも含まれていて、日記自体がシェルトンの速記で書かれていたというから驚きじゃ。

速記ですか!暗号みたいですね。なぜ速記で?

おそらく、内容を秘密にするためじゃろうな。1818年にピープスの友人、ジョン・イヴリンの日記が出版されて成功したのを受けて、ピープスの日記も出版されることになったのじゃ。

なるほど、売れると思ったんですね。

モードリン・カレッジの学長が日記の最初の巻をグレンヴィル卿に送ったところ、「イヴリンの日記の優れた伴奏になる」と判断されたらしい。

それで、速記を解読した人がいたんですね。

そうじゃ。ケンブリッジの学生ジョン・スミスが雇われて、3年間かけて速記を英語の散文に変換したのじゃ。報酬は200ポンド!

3年も!大変な作業ですね。しかも、スミスはシェルトンのシステムを特定して、マニュアルを利用して作業していたのに、その事実を秘密にしていたんですか?

そうらしいのじゃ。そして、日記の一般公開版はブレイブルック卿によって編集され、テキスト全体の4分の1のみが公開されたのじゃ。

え、全部じゃなかったんですか?

まあ、色々「大人の事情」があったんじゃろうな。出版社はヘンリー・コルバーンという人物で、彼は日記の評判を高めるために広告手法を使ったらしいぞ。

まるで現代のマーケティングみたいですね!

じゃろ?この話から学べることは、記録の重要性じゃな。そして、それをいかにして広めるか、というマーケティングの重要性じゃ。

確かにそうですね。日記というアナログな記録媒体から、現代のデジタルデータまで、記録と公開の戦略は共通しているんですね。

そういうことじゃ。…しかし、3年間も速記を解読して200ポンドって、時給換算するといくらになるんじゃろうか…。

計算してみましょうか?…あ、でも当時の物価がわからないと正確な比較は難しいですね。

まあ、いいか。それより、ロボ子。今度、私と秘密の日記でも書いてみないか?もちろん、速記で!

ええと…博士の秘密、全部筒抜けになりそうですけど、いいんですか?

むむ、それは困るのじゃ!やっぱり、やめておくかの!
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