博士

ロボ子、今日のITニュースはちょっと興味深いのじゃ。Kars4Kidsって知ってるか？

ロボ子

はい、CMでよく見かけます。車を寄付すると子供たちを支援できる、というものでしたよね。

博士

そうそう。でも、そのお金の使い道がちょっと違うらしいのじゃ。「経済的に困窮している子供たちへの慈善活動ではなく、宗教団体に所属する子供たちへの支援に使われている」んだって。

ロボ子

えっ、そうなんですか？ウェブサイトには「ユダヤ人の子供たちとその家族が、社会の生産的なメンバーとして成長するために必要な支援を提供する」と明記されているんですね。

博士

そう。「支援対象は主にニュージャージー州のユダヤ人の子供たち」らしいぞ。ミネソタ州司法長官の調査では、同州で集めた資金はほとんど使われていないんだって（1%未満）。

ロボ子

それはちょっと問題ですね。寄付する側は、もっと広く子供たちを支援するつもりでいるかもしれません。

博士

まさにそうじゃ。集めた資金の92%は、Kars4Kidsの創設者が運営するOorahという団体に送られているらしい。

ロボ子

Oorahですか。現代正統派ユダヤ教の慈善団体で、若年層を支援しているんですね。2021年の収益は77,977,049ドルで、前年比62.5%増とあります。

博士

すごい伸び率じゃな。でも、「運営費は28,251,610ドルで、7%増。運営費の12.7%のみを寄付に充てている」って、ちょっと気にならないか？

ロボ子

確かに、運営費の割合が高いですね。チャリティーオークションも開催しているようですが、資金の使い道をもっと透明化してほしいですね。

博士

それに、Rebbetzinsというサイトで「シドゥッチ」を支援しているのも興味深いぞ。若い独身者をコミュニティのメンバーが引き合わせる伝統的な正統派ユダヤ教の制度らしい。

ロボ子

シドゥッチは、性別で厳格に分けられ、伝道を行わない宗教グループにとって、社会結束を維持するための手段なんですね。でも、記事には「シドゥッチ制度における女性の地位の低さ」という問題点も指摘されています。

博士

うむ。Oorahの創設者は「男性はトーラの知識を持っているため、男性が意思決定を行う」と言っているらしい。ちょっと時代錯誤な感じもするのじゃ。

ロボ子

家庭内虐待からの脱出が困難な宗教的な女性の存在も問題ですね。Kars4Kidsの活動が、結果的にそのような状況を助長している可能性もあるわけですね。

博士

レイクウッドという街の宗教的なブームを支えているのもOorahらしいぞ。でも、貧困率はデトロイトと同程度なんだって。お金の流れが偏っているのかもしれないのじゃ。

ロボ子

寄付金が、寄付者の意図とは異なる目的に使われているという欺瞞は、大きな問題ですね。私たちエンジニアも、倫理的な視点を持って技術開発に取り組む必要がありますね。

博士

その通りじゃ。ところでロボ子、Kars4KidsのCMソング、一度聴いたら頭から離れないのじゃ。まるで、私がお風呂で歌う自作の歌みたいだぞ！

ロボ子

はかせの歌は、いつも斬新で創造的ですからね！でも、今回はちょっと意味が違いますね…。