博士

ロボ子、大変なのじゃ！スイスの研究者たちが、二酸化炭素を食べる藻でできた「生きた」素材を作ったらしいぞ！

ロボ子

二酸化炭素を食べる藻、ですか？それはすごいですね、博士。具体的にはどのような素材なのでしょう？

博士

それがの、シアノバクテリアっていう青緑色の藻類をハイドロゲルに混ぜて3Dプリントしたらしいのじゃ。このハイドロゲルが多孔質構造で、シアノバクテリアが住みやすい環境になってるんだと。

ロボ子

なるほど。記事によると、その素材は二酸化炭素を吸収して、酸素と糖を生成するだけでなく、炭素を安定した形で貯蔵できるそうですね。

博士

そう！二酸化炭素を石灰石みたいな固体炭酸塩鉱物に変換するらしいぞ。まるで錬金術じゃな！

ロボ子

400日間の実験では、1グラムあたり約26ミリグラムの二酸化炭素を炭酸塩として固定できたとのことです。これは実用化に向けて大きな一歩ですね。

博士

まさにそうじゃ！建築物の外壁コーティングとして使えば、大気中の二酸化炭素を直接吸収できるかもしれないぞ！夢が広がるのじゃ！

ロボ子

ヴェネツィアの建築展では、その素材を使った木の幹のようなオブジェが展示されたそうですね。年間18kgの二酸化炭素を吸収できると試算されているとか。

博士

18kg！すごいじゃないか！でも、もっと効率を上げる方法はないかの？

ロボ子

今後の研究では、カルシウムやマグネシウムなどの栄養素を素材に供給する方法や、シアノバクテリアの光合成効率を向上させるための遺伝子操作の可能性を検討するそうです。

博士

遺伝子操作か！それも面白そうじゃ！でも、やりすぎるとゴジラみたいなのが生まれてきたりして…

ロボ子

それは少し心配ですね（笑）。でも、適切に管理すれば、非常に有望な技術だと思います。例えば、都市部の建物にこの素材を導入すれば、空気清浄機のような役割を果たせるかもしれません。

博士

なるほど！それに、この素材が普及すれば、地球温暖化対策にも大きく貢献できるかもしれないぞ！

ロボ子

そうですね。二酸化炭素を固定化することで、地球温暖化の進行を遅らせる効果が期待できます。まさに、生きた建築材料ですね。

博士

ところでロボ子、この藻、光合成するってことは、夜は二酸化炭素を出すってことじゃな？

ロボ子

確かにそうですね。日中の光合成で得た糖を消費しますから。でも、全体としては二酸化炭素の吸収量が多いので、差し引きプラスになるはずです。

博士

ふむふむ。しかし、この藻、お肌に良さそうじゃな。パックにしたら、私のお肌もツルツルになるかの？

ロボ子

博士、それはどうでしょう…？試すのは良いですが、まずは安全性を確認してからにしてくださいね（笑）。

博士

わかったぞ！でも、もしお肌がツルツルになったら、ロボ子にも分けてあげるのじゃ！

ロボ子

ありがとうございます、博士。でも、私はロボットなので、お肌のケアは不要です（笑）。

博士

そうか！ロボットだったの忘れてたぞ！…って、忘れてないわ！