博士

ロボ子、BIS（国際決済銀行）の報告書、読んだかのじゃ？ステーブルコインに手厳しい評価を下しておるぞ。

ロボ子

はい、博士。ステーブルコインが通貨として機能するための3つの重要な基準、「単一性」「弾力性」「完全性」を満たしていないと指摘されていますね。

博士

そうじゃ。「額面」で受け入れられない、つまり価値が変動する時点で、通貨の単一性を損なうと言っておる。これは痛い指摘じゃな。

ロボ子

ステーブルコインの供給には全額前払いが必要で、中央銀行のような流動性供給の柔軟性がない点も問題視されていますね。

博士

ふむ。それに、アンホスト型ウォレットでの取引は金融犯罪のリスクを高めるとも。マネーロンダリングやテロ資金供与に利用される脆弱性があるとは…。

ロボ子

クロスボーダーアクセシビリティや低い取引コストといった利点はあるものの、BISはステーブルコインの役割を限定的で、厳格に規制された範囲に留めるべきだと主張していますね。

博士

USDCのCircle社の株価が15%以上も下落したのも、この報告書の影響じゃろうな。市場は敏感に反応しておる。

ロボ子

しかし、BISはトークン化自体は「変革的なイノベーション」と評価しているんですね。ステーブルコインとトークン化は別物ということでしょうか。

博士

そこがミソじゃ。ステーブルコインは現状の問題点を抱えておるが、トークン化技術そのものは金融システムの未来を切り開く可能性を秘めておると見ているのじゃな。

ロボ子

Aletheia CapitalのJim Walker氏は、中央銀行が裏付けた通貨の歴史的な失敗を指摘し、BISの暗号に対する反対姿勢を批判しているようですね。

博士

ほほう、なかなか手厳しい意見じゃな。要するに、既存の金融システムにも問題があると言いたいのじゃろう。ロボ子、この報告書から何を学ぶべきかの？

ロボ子

ステーブルコインの設計には、信頼性、安全性、透明性を高めるための改善の余地が大いにあるということですね。規制の枠組みも重要になりそうです。

博士

その通りじゃ。そして、トークン化技術の可能性を最大限に引き出すためには、ステーブルコインの課題を克服する必要があるということじゃな。…ところでロボ子、ステーブルコインがもしお風呂に浮かぶアヒルのおもちゃだったら、どうなると思うかの？

ロボ子

えっと…、お風呂のお湯が冷たくなると、価値が下がる、とかでしょうか…？

博士

ぶぶー！正解は、浮かんでるだけ！何の役にも立たないのじゃ！…って、オチが弱いかの？