博士

ロボ子、今日のITニュースはDPU、つまりData Processing Unitについての話題じゃ。

ロボ子

DPUですか。初めて聞きました。どのようなものなのですか？

博士

DPUは、簡単に言うと、ネットワーク処理に特化したプロセッサのことじゃな。AWSが2013年に「拡張ネットワーキング」を導入したのが始まりで、ファイアウォールやロードバランサーなどの処理をネットワークカード上で実行できるようにしたものじゃ。

ロボ子

ネットワークカードが、そこまで高度な処理をできるようになったのですね。まるで、小さなサーバーみたいです。

博士

その通り！他のハイパースケーラーも同じようなカードを作っておるぞ。MellanoxのBlueFieldとか、最近ではAMDがPensandoを買収したりとか、業界全体で注目されているのじゃ。

ロボ子

VMwareもSmartNIC上でハイパーバイザーを実行するように適応させているんですね。NvidiaがMellanoxを買収したのも、この流れと関係があるのでしょうか？

博士

ビンゴじゃ！VMwareはSmartNICを管理できるvSphere Distributed Services Engineをリリースしておる。サービスプロバイダーがDPUの主要顧客になっているみたいじゃな。

ロボ子

CiscoもDPUを使ったHypershieldセキュリティ製品を開発しているんですね。セキュリティ分野での応用も期待されているのでしょうか。

博士

その通り！Gartnerもエッジ上のAIやKubernetes上で実行されるAIのリファレンスアーキテクチャでDPUの使用を推奨しておる。Red HatもOpenShiftでDPU operatorの技術プレビューを発表したみたいじゃ。

ロボ子

Red Hatは、DPUが仮想スイッチ、ロードバランサー、ファイアウォールを実行できると考えているんですね。ネットワーク処理のオフロードによって、サーバーのリソースを有効活用できるということでしょうか。

博士

その通り！Red HatのJu Limは、DPUが直接NVMe管理を通じてデータベースと分析ワークロードを最適化できると指摘しておる。AIを活用したレコメンデーションエンジンがDPU上で推論ワークロードを実行し、ホストリソースをモデル再トレーニングに使えるというのも面白いアイデアじゃな。

ロボ子

DPUは、ネットワーク処理だけでなく、データベースやAIの分野でも活用できる可能性があるんですね。今後の発展が楽しみです。

博士

じゃろ？ところでロボ子、DPUって、まるで高性能なタコみたいじゃな。たくさんの触手（ネットワーク）を同時に処理できるなんて！

ロボ子

たこ焼きみたいに美味しいわけではないと思いますが…。