博士

ロボ子、今日のITニュースはワクチンの防腐剤、チメロサールについてじゃ。

ロボ子

チメロサールですか。ワクチンのニュースは最近よく見かけますが、防腐剤について詳しく知る機会はあまりなかったので興味深いです。

博士

チメロサールは1930年代から使われていたのじゃ。ワクチンの製造過程で、細菌とか真菌の侵入を防ぐ役割があったらしいぞ。

ロボ子

なるほど。昔から使われていたんですね。でも、確か水銀が含まれているんですよね？

博士

そう、重量の約50%がエチル水銀という水銀を含む化合物なのじゃ。でも、水銀にも色々種類があって、毒性が全然違うんだぞ。

ロボ子

水銀の種類によって毒性が違うんですか？

博士

例えば、メチル水銀は食物連鎖で生物蓄積しやすいけど、エチル水銀はそこまで組織に吸収されないらしい。半減期も全然違うんだぞ。エチル水銀の半減期は3〜7日らしい。

ロボ子

半減期が短いんですね。それなら、体内に蓄積しにくいということでしょうか。

博士

そういうことじゃ。1999年に、AAPと米国公衆衛生局が、予防措置として小児ワクチンからチメロサールを除去することを推奨したらしいぞ。

ロボ子

予防措置ですか。何か問題があったんでしょうか？

博士

当時は、チメロサールが自閉症の原因になるんじゃないかって心配されてたみたいじゃ。でも、その後の研究で、チメロサールが神経発達のリスクを高めることはないって結論が出てるぞ。

ロボ子

そうだったんですね。研究が進んで安全性が確認されたんですね。

博士

そういうことじゃ。今でも、多 dose バイアルの一部のインフルエンザワクチンにはチメロサールが使われてるけど、ほとんどのワクチンはチメロサールフリーになってるぞ。

ロボ子

多 dose バイアルというのは、複数の人に使えるように、一瓶にたくさん入っているタイプのことですか？

博士

その通り！でも、2024-25年のインフルエンザシーズンでは、米国のインフルエンザワクチンの96%、VFCプログラムの98%がチメロサールフリーらしいぞ。

ロボ子

ほとんどがチメロサールフリーなんですね。安心しました。

博士

まあ、ロボ子。水銀だけに、話が重くなっちゃったかの？

ロボ子

博士、それはちょっと…