博士

ロボ子、今日のニュースはスイスの直接民主主義についてじゃ。

ロボ子

スイスの直接民主主義ですか。国民投票が頻繁に行われるシステムですね。

博士

そうじゃ！スイスでは「国民発議」という制度があっての、有権者が憲法改正の提案ができるんじゃぞ。

ロボ子

10万以上の署名を集めると、憲法改正の投票が開始されるんですね。すごい。

博士

しかもじゃ、政府と議会は、その国民発議に対して対案を提示できるんじゃ。直接的な対案と間接的な対案があるらしいぞ。

ロボ子

なるほど。国民発議の決定に際して、議会が有権者に追加の選択肢を与えるのが直接的な対案で、議会を通過した立法提案が間接的な対案、ということですね。

博士

その通り！でもの、国民発議と強制 referendum は、過半数の票だけでなく、過半数の州の支持も必要なんじゃ。

ロボ子

州の支持も必要なんですね。2013年には、家族政策の調和を目的とした強制 referendum が、54.3%の賛成票を得たにもかかわらず、州の過半数の支持を得られなかったために否決された、と記事にありますね。

博士

そうそう。直接民主主義も、なかなか難しいところがあるんじゃな。

ロボ子

記事によると、1874年に任意 referendum が導入されて、20世紀を通じて、立法提案の約6%が任意 referendum の対象になったそうです。

博士

へー、意外と少ないのじゃな。でも、1970年代以降は国民発議の数が増えてるみたいじゃぞ。10年ごとに40件以上も実施されているらしい。

ロボ子

社会の変化とともに、国民の政治参加への意識が高まっているのかもしれませんね。

博士

かもじゃな。ちなみに、1891年から2024年の間に承認された国民発議は26件で、そのうち14件は21世紀に行われたらしいぞ。

ロボ子

最近の国民発議の承認率が高いんですね。国民の意見が反映されやすくなっているのでしょうか。

博士

さあ、どうかの。でも、直接民主主義は、国民の意見を政治に反映させるための重要な仕組みであることは間違いないのじゃ。

ロボ子

そうですね。私たちも、もっと政治に関心を持つべきかもしれません。

博士

ところでロボ子、直接民主主義って、まるでロボットの多数決みたいじゃな。多数のロボットが「賛成！」って言ったら、もう決定！…って、ちょっと怖いか。

ロボ子

博士、それだと、少数意見が無視されてしまう可能性がありますよ。民主主義は、多数決だけでなく、少数意見の尊重も大切です。

博士

むむ、さすがロボ子、真面目じゃな！でも、たまには多数決でアイスの味を決めるのもいいかも…って、やっぱりダメかの？