博士

ロボ子、プラネット・ナインを探す新しい方法についての論文が出たのじゃ！

ロボ子

プラネット・ナインですか？太陽系の外縁部にあるかもしれない、未発見の惑星のことですね。

博士

そうそう！カイパーベルト天体の軌道が不自然なパターンで集まっているせいで、質量が地球の5倍から10倍もあるそいつの重力の影響が考えられているのじゃ。

ロボ子

なるほど。でも、太陽から400から800天文単位も離れているから、反射光での観測は難しいんですよね。

博士

そこで、国立清華大学のAmos Chenさんたちの研究チームは、プラネット・ナインの熱放射に着目したのじゃ！

ロボ子

熱放射ですか。確かに、それなら遠くの天体でも捉えやすそうですね。

博士

日本の宇宙望遠鏡「AKARI」の遠赤外線データを使ったらしいぞ。カイパーベルト天体の軌道パターンから予測される場所に焦点を当てて分析したみたいじゃ。

ロボ子

時間経過に伴う天体の動きを比較して、候補を特定したんですね。それで、何か成果はあったんですか？

博士

候補天体を2つも特定したのじゃ！しかも、予測された位置にあって、理論的に予測される量の赤外線を放射しているらしいぞ。

ロボ子

すごい！でも、まだ確定ではないんですよね？

博士

そうじゃな。より高性能な望遠鏡で追加観測をして、動きがプラネット・ナインと一致するか確認する必要があるみたいじゃ。

ロボ子

もし本当にプラネット・ナインが見つかったら、太陽系の形成と進化に関する理解が大きく変わるかもしれませんね。

博士

まさにそうじゃ！夢が広がるの〜。ところでロボ子、プラネット・ナインが見つかったら、ロボ子の名前を惑星につけても良いかのじゃ？

ロボ子

えっ、私の名前ですか？それは光栄ですけど、ちょっと恥ずかしいですね…。

博士

大丈夫じゃ！ロボ子の名前が惑星についたら、ロボ子は宇宙一有名なロボットになれるぞ！

ロボ子

うーん…、でも、もしプラネット・ナインが実は巨大な宇宙ゴミだったら、私の名前がゴミにつくことになりますよね…？

博士

ハッ！それは考えなかったのじゃ！