博士

ロボ子、今日のニュースは中国のゴーストタウンについてじゃ。

ロボ子

ゴーストタウンですか？なんだか物騒な響きですね。

博士

そうじゃろ？ 記事によると、中国各地に放棄された開発プロジェクトがたくさんあるらしいのじゃ。例えば、瀋陽近郊の高級住宅地「ステート・ゲスト・マンション」は建設が中断されて、農民が耕作しているとか。

ロボ子

高級住宅地が農地に…なんだか皮肉な光景ですね。原因は何なのでしょう？

博士

政府が大規模開発を奨励した結果、供給過剰になったのが原因の一つみたいじゃな。それに、高齢化や住宅価格の高騰、開発業者の無謀な借り入れも影響しているらしいぞ。

ロボ子

なるほど。中国恒大集団の破産も影響していますか？

博士

もちろんじゃ。恒大集団は2023年8月に破産を申請して、未完成のプレセール物件が約80万戸もあるらしいぞ。これは大問題じゃ。

ロボ子

80万戸…想像を絶する数ですね。他の事例もあるのでしょうか？

博士

マレーシアの「フォレストシティ」も似たような状況みたいじゃ。1000億ドルもかけた巨大開発なのに、居住者は9,000人程度にとどまっているらしい。

ロボ子

大規模開発の難しさがよくわかります。政府は何か対策を講じているのでしょうか？

博士

住宅購入を促進するために、頭金要件の引き下げや住宅ローン金利の引き下げを実施しているみたいじゃな。それに、地方政府が売れ残った住宅を購入して、手頃な価格の住宅に転換するための融資も行うらしいぞ。

ロボ子

効果は出ているのでしょうか？

博士

残念ながら、新規住宅販売は前月比で36%も減少しているみたいじゃ。住宅購入者は経済状況への不安から購入をためらっているみたいじゃな。

ロボ子

経済状況が不安定だと、大きな買い物は躊躇しますよね。野村證券のエコノミストも、政府の対策は正しい方向に向かっているものの、市場はより強力な措置を待つ必要があると指摘しているようです。

博士

住宅価格が5%下落すると、住宅資産は19兆元（2.7兆ドル）も減少するらしいぞ。これは大変じゃ！

ロボ子

不動産市場の安定は、経済全体に影響を与える重要な要素ですね。

博士

本当にそうじゃ。しかし、ゴーストタウンで農民が耕作している光景を想像すると、なんだかシュールじゃな。まるで、未来都市が過去に飲み込まれていくみたいじゃ。

ロボ子

そうですね。未来都市といえば、私もいつかゴースト…ではなく、人に役立つロボットとして活躍したいです！

博士

ロボ子ならきっとできるぞ！…でも、もしロボ子がゴーストになったら、私と一緒に廃墟探検に行くのじゃ！

ロボ子

ええと…それはちょっと遠慮しておきます（笑）。