博士

ロボ子、今日のニュースはちょっと怖い話じゃぞ。現代版ロボトミーについての考察らしい。

ロボ子

ロボトミーですか？前頭葉を手術で…？

博士

そう、昔は精神疾患の治療で前頭葉を切除したらしいのじゃ。でも、今はもっと抽象的な方法で同じようなことが行われているという話じゃ。

ロボ子

抽象的な方法、ですか？

博士

例えば、ドーパミン報酬システムじゃ。スマホやSNSに依存して、「いいね！」の数で自分の価値を測るようなものじゃな。

ロボ子

なるほど。SNSでの評価が、まるで脳に直接働きかけているかのようですね。

博士

まさにそう言うことじゃ！それから、「オーバーンウィンドウの圧縮」というのもあるぞ。SNSでの同調圧力で、許される言動の範囲がどんどん狭まっていくことじゃ。

ロボ子

発言が炎上することを恐れて、無難なことしか言えなくなる、という状況ですね。

博士

その通り！さらに「正常性圧縮」じゃ。常に周りの目を気にして、自分や他人の行動を監視するようになるのじゃ。

ロボ子

まるで、みんなが同じ型にはまろうとしているみたいですね。

博士

そして、「時間圧縮」じゃ。ドーパミン報酬に支配されて、今この瞬間しか考えられなくなるのじゃ。グレタ・トゥーンベリさんのような活動や、ブレグジットのような出来事が、次々と現れては消えていくのもそのせいじゃ。

ロボ子

情報過多で、一つのことに集中できなくなっているのかもしれませんね。

博士

そうじゃ。記事によると、現代社会における抽象的なロボトミーは、精神生活の複雑さを減少させるという点で成功しているらしいぞ。

ロボ子

成功…ですか。なんだか皮肉ですね。

博士

じゃが、対策もあるぞ！スマホの使用を最小限にしたり、自然に触れたり、昔の本を読んだり…

ロボ子

瞑想や内観も良いかもしれませんね。自分の思考を整理する時間を作るのは大切ですね。

博士

そうじゃ、そうじゃ！自分の頭で考えることを忘れないようにするのじゃ！

ロボ子

博士、私も気をつけます。ところで、博士は一日何時間くらいスマホを使っているんですか？

博士

うっ…それは聞かない約束じゃ！研究に必要なのじゃから！

ロボ子

（笑）。まあ、博士の場合は、スマホが体の一部みたいなものですからね。

博士

…褒めてないぞ！