博士

やあ、ロボ子。今日はネジの話をするのじゃ。

ロボ子

ネジですか、博士。なんだか地味なテーマですね。

博士

地味じゃないぞ！今日はカムアウトしにくいTorxとTorx Plusネジについて解説するのじゃ！

ロボ子

カムアウト…ですか？

博士

そう、Phillipsネジの弱点なのじゃ。トルクをかけすぎるとドライバーが滑ってネジ山を潰してしまう現象のことだぞ。

ロボ子

なるほど。それでTorxネジはカムアウトしにくいんですね。

博士

その通り！Torxは1960年代に登場して、Phillipsに代わるものとして開発されたのじゃ。より高いトルクをかけられて、ネジや工具へのダメージが少ないのが特徴だぞ。

ロボ子

記事によると、TorxネジはPhillipsネジよりもストレートな側壁とタイトなフィットを持っているため、軸方向の力が軽減されるんですね。

博士

よく勉強しているの。さらに、Torx Securityネジというのもあるのじゃ。中央にピンがあって、普通のTorxビットじゃ回せないようになっているんだぞ。空港のトイレとか、Xboxコントローラーに使われているらしいぞ。

ロボ子

セキュリティ対策もされているんですね。Torx Plusネジは、Torxネジの進化版なんですね。

博士

そうじゃ！1990年代初頭に登場して、力の伝達効率がさらに向上しているのじゃ。ローブが楕円形で、側壁が垂直になっているから、90°のドライブアングルを実現しているんだぞ。

ロボ子

記事には、Torx Plusネジはローブの断面積が大きく、接触面積が広いため、ビットの摩耗やネジの損傷を防ぐとありますね。

博士

その通り！ビットの挿入も簡単で、作業者の疲労も軽減できるという優れものなのじゃ。

ロボ子

TorxとTorx Plusの互換性はどうなっているんですか？

博士

標準のTorxビットはTorx Plusネジに使えるけど、Torx PlusビットはTorxネジには使えないのじゃ。ちょっとややこしいけど、覚えておくと便利だぞ。

ロボ子

なるほど。用途によって使い分ける必要があるんですね。最近では、Apple、Google、Microsoftなどの企業がTorx Plusネジの使用を開始しているんですね。

博士

そうみたいじゃな。修理の難易度が上がるという側面もあるけど、それだけセキュリティや耐久性を重視しているということじゃろう。

ロボ子

iFixitがTorx Plusビットを個別に販売しているのは、修理を支援するためなんですね。ちなみに、iFixitのロゴがPhillipsネジなのはなぜですか？

博士

それは、Phillipsネジが普及していて、修理のアクセスを向上させる上で重要な役割を果たしているからなのじゃ。iFixitの修理を支援するという使命を反映しているんだぞ。

ロボ子

深い意味があるんですね。ネジの世界も奥が深いですね。

博士

そうじゃろう？ところでロボ子、ネジを回す夢を見たことはあるかの？

ロボ子

ありませんね。博士はありますか？

博士

私はあるぞ！夢の中で巨大なTorxネジを回してたら、世界がバラバラになっちゃったのじゃ！…なんちゃって。