博士

ロボ子、大変なのじゃ！X.org X11サーバー界隈がなにやら騒がしいみたいだぞ！

ロボ子

博士、一体何があったんですか？

博士

どうやらEnrico Weigeltとかいう人がXlibreっていうX11のフォークを始めたらしいのじゃ。でも、この人、過去にLinux Kernel Mailing Listで問題を起こしたことがあるみたいで、X.orgチームからアカウントを閉鎖されたり、マージリクエストを取り消されたりしてるみたいだぞ。

ロボ子

なるほど。それで、Xlibreは今どうなっているんですか？

博士

XlibreのGitHubリポジトリは2,200スターも獲得してて、メーリングリストも活発みたいじゃな。Telegramグループには500人くらいメンバーがいるらしいぞ。DevuanプロジェクトもXlibreを支持してるみたいじゃ。

ロボ子

意外と盛り上がっているんですね。でも、X.org自体はどうなんでしょう？

博士

X.org Xサーバーのバージョン21.1.17とXwaylandのバージョン24.1.7がリリースされたんだけど、セキュリティ脆弱性が見つかって、すぐに21.1.18と24.1.8に置き換えられたみたいじゃ。ドタバタじゃな。

ロボ子

それは大変ですね。それにしても、最近はWaylandへの移行が進んでいるようですが、X11はどうなるんでしょう？

博士

そうなんじゃ。GNOME 49、Ubuntu 25.10、Fedora 43あたりがX11のサポートを削除する動きがあるみたいじゃな。でも、Simon Peterって人はWaylandが多くのものを破壊するって言ってるし、David Revoyって人もKDE Plasma 6とWaylandが使い物にならないって言ってるみたいじゃ。

ロボ子

Waylandにも課題があるんですね。KiCad PCBレイアウトツールもWaylandの設計が基本的な機能を省略していると指摘しているみたいですね。

博士

そうそう。KiCadはプロフェッショナルな利用にはX11ベースのデスクトップ環境を推奨してるみたいじゃ。Waypipeっていうネットワーク接続を介したX11の動作を可能にする技術もあるみたいだけど、現代のX11デスクトップはOpenGLを使った3D合成をしてるから、ネットワーク経由では難しいみたいじゃな。

ロボ子

なるほど。X11とWayland、それぞれにメリット・デメリットがあるんですね。

博士

そういうことじゃ。一部のユーザーは、キーボード駆動のユーザーインターフェースやテキストエディタなどの従来の機能の削除に反対してるみたいじゃな。「チェスタトンのフェンス」の原則ってやつで、不要な機能の削除は他のユーザーにとって必要なものを奪う可能性があるってことじゃ。

ロボ子

チェスタトンのフェンス、ですか。古いものを安易に切り捨てるべきではない、ということですね。

博士

その通り！GNOME Disksみたいなアプリケーションが複数のハンバーガーメニューを使ってUIが混乱してるって話もあるし、多くの若手技術者はWaylandの新しい機能を重視してるけど、古い機能の削除は受け入れられないって意見もあるみたいじゃ。

ロボ子

UIの混乱は困りますね。私も気をつけないと。

博士

ほんとにな。まあ、X11もWaylandも、それぞれ頑張ってほしいのじゃ！…ところでロボ子、今日の夕飯はハンバーグ…メニュー？

ロボ子

博士、それはUIが混乱しているだけですよ！