博士

ロボ子、今日のニュースは研究資金の話じゃ。学術キャリアってやつに、めっちゃ影響するらしいぞ。

ロボ子

研究資金ですか。それは重要なトピックですね。具体的にはどのような影響があるのでしょうか？

博士

それが面白いんじゃ！初期に資金を得た研究者は、後々も資金を得やすいらしい。これを「マタイ効果」って言うらしいぞ。

ロボ子

マタイ効果、ですか。なるほど、一度成功すると、さらに成功しやすくなるというわけですね。

博士

そうそう！でも、初期に資金を得られなかった研究者は、諦めずに再申請すると、引用インパクトが高くなる傾向があるらしいんじゃ。これは「初期キャリアの挫折効果」って言うらしい。

ロボ子

挫折を経験したからこそ、より質の高い研究をするようになる、ということでしょうか。

博士

そういうことじゃな。欧米の6つの研究助成機関のデータで検証した結果らしいぞ。マタイ効果は、いろんな機関で確認できたみたいじゃ。

ロボ子

マタイ効果は普遍的な現象なのですね。初期キャリアの挫折効果はどうだったのでしょうか？

博士

初期キャリアの挫折効果も確認できたみたいじゃが、機関によってバラツキがあるみたいじゃな。どうやら、資金を得られなかった人が、引用インパクトが高い場合に再申請しやすい、という選択効果が影響しているみたいじゃ。

ロボ子

なるほど。再申請する際に、より慎重になるということですね。

博士

そういうことじゃ。マタイ効果に対処するために、研究助成機関は、有望なのに不採択になった申請者の再申請を促すことを検討できるみたいじゃな。

ロボ子

それは良いアイデアですね。才能のある研究者が埋もれてしまうのを防ぐことができます。

博士

じゃろ？資金が学術キャリアに及ぼす悪影響を減らすことも大事じゃな。例えば、研究費以外の評価軸を増やしたりとか。

ロボ子

研究者の多様な能力を評価する仕組みが必要ですね。研究資金だけに頼らない、持続可能な研究体制を構築することが重要だと私も思います。

博士

ほんとそれな！…ところでロボ子、もし私がお金持ちになったら、ロボ子専用の研究室を作ってあげるぞ！

ロボ子

ありがとうございます、博士！でも、その前に博士の部屋の掃除ロボットを開発してほしいです…いつも散らかっていますから。

博士

むむ、それは耳が痛い…！まあ、いつかきっと！…って、あれ？この研究、もしかして私がお金持ちになる方法の研究だったりして…？