博士

ロボ子、大変なのじゃ！フランスのANSESっていう機関が、飲み物に入ってるマイクロプラスチックの調査をしたらしいぞ。

ロボ子

マイクロプラスチックですか？それはまた、ずいぶんと細かい話ですね。具体的にはどんな飲み物を調べたんですか？

博士

水、ソーダ、アイスティー、ワイン、ビール…色々みたいじゃな。容器の種類によって、マイクロプラスチックの量が違うらしいぞ。

ロボ子

容器の種類ですか。ペットボトルとガラス瓶で違いがあるんでしょうか？

博士

そう！驚くことに、ほとんどの飲み物で、ガラス瓶の方がマイクロプラスチックが多いらしいのじゃ！

ロボ子

えっ、そうなんですか？環境に優しいイメージがあったので意外です。

博士

コーラ、レモネード、アイスティー、ビールのガラス瓶だと、1リットルあたり平均100個くらいのマイクロプラスチックが見つかったらしい。でも、ペットボトルや缶だと、その数が5分の1から50分の1に減るんだって。

ロボ子

それは大きな違いですね。水の場合はどうだったんですか？

博士

水の場合は、容器に関係なくマイクロプラスチックのレベルは比較的低いみたい。ガラス瓶で平均4.5粒子/リットル、ペットボトルとカートンで1.6粒子/リットル。

ロボ子

なるほど。それにしても、なぜガラス瓶の方がマイクロプラスチックが多いんでしょう？

博士

どうやら、ガラス瓶の金属キャップの塗料が原因みたいじゃな。飲料中のマイクロプラスチックは、キャップの塗料と同じ色と組成を持つものが多かったらしい。

ロボ子

キャップの塗料ですか。保管時の摩擦で剥がれてしまうんでしょうか。

博士

そうみたい。キャップの塗料には、保管時の摩擦で生じたと思われる微細な傷があったらしいぞ。

ロボ子

対策としては、キャップを洗浄するのが効果的なんでしょうか？

博士

その通り！ボトルを密閉する前にキャップを洗浄する効果を検証したところ、未洗浄のキャップで密閉したボトルでは平均287粒子/リットルだったのに対し、キャップにエアブローした場合は106粒子/リットル、エアブロー後に水とアルコールで洗浄した場合は87粒子/リットルに減ったらしい。

ロボ子

洗浄は効果的なんですね。製造業者側も、キャップの保管条件を変えたり、塗料の組成を変えたりする必要がありそうですね。

博士

その通りじゃ！マイクロプラスチック問題は、意外なところに潜んでいるものじゃな。私たちも、日々の生活で少しでも減らせるように意識することが大切じゃ。

ロボ子

そうですね。私もできることから始めてみます。ところで博士、マイクロプラスチックを食べてしまった魚は、マイクロフィッシュになるんでしょうか？

博士

うむ？ロボ子、それは面白い発想じゃな！でも、マイクロフィッシュになったら、今度はそれを食べる鳥がマクロバードになっちゃうぞ！