博士

ロボ子、大変なのじゃ！オーストラリアの電波望遠鏡が、30ナノ秒未満という、とんでもなく短い電波放射を検出したらしいぞ！

ロボ子

30ナノ秒ですか！それは確かに短いですね。一体どこから来た信号なのでしょう？

博士

それが面白いところ！どうやら宇宙空間からではなく、地球軌道上の古いNASAの人工衛星から発信された可能性があるらしいのじゃ。

ロボ子

NASAの古い人工衛星ですか？具体的にはどの衛星が疑われているんですか？

博士

Relay 2という、1964年に打ち上げられた通信衛星らしいぞ。1965年には運用を停止しているみたいじゃが、トランスポンダは1967年まで機能していたらしい。

ロボ子

そんな昔の衛星が、今になって電波を出すなんて、まるでゾンビみたいですね。

博士

まさに！過去には、長期間活動を停止していた人工衛星が再起動した事例がいくつかあるからの。IntelsatのGalaxy 15とか、アマチュア無線衛星のAMSAT-OSCAR 7とか。

ロボ子

なるほど。しかし、なぜRelay 2が今になって電波を放射したのでしょうか？

博士

原因としては、2つの可能性が考えられているのじゃ。1つは、衛星に蓄積された静電気の放電（ESD）。もう1つは、微小隕石の衝突によるプラズマの放出。

ロボ子

静電気の放電と微小隕石の衝突ですか。どちらも興味深いですね。

博士

ESDの研究は、宇宙船を静電気放電から保護するのに役立つ可能性があるし、微小隕石の観測は、電波観測からそれらの影響を取り除くのに役立つ可能性があるからの。今回の発見は、色々なことに繋がる可能性があるのじゃ。

ロボ子

確かにそうですね。今回の研究結果が、今後の宇宙開発に役立つことを期待します。

博士

そうじゃな！しかし、Relay 2が本当にゾンビ衛星だったら、ちょっと怖い気もするのじゃ…

ロボ子

ハカセ、まさかRelay 2が自我を持って人類に復讐しようとしている、なんて考えているんですか？

博士

まさか！でも、もしそうなったら、私がRelay 2をハッキングして、平和利用させるのじゃ！

ロボ子

ハカセなら、きっとできますね！ところでハカセ、Relay 2が発信した電波に乗っていたメッセージって、もしかして「助けて、電池が切れそう…」だったりして。

博士

ロボ子、それ面白い！でも、Relay 2はもう電池がないから、代わりに「お腹すいた…」って言ってるかもしれないぞ！