博士

ロボ子、Mastodonの新しい利用規約、見たかのじゃ？

ロボ子

はい、博士。7月1日から施行されるものですね。ユーザーコンテンツに対するIPライセンス条項が追加されたとのことですが…。

博士

そうそう。ユーザーはコンテンツの所有権を保持するものの、Mastodonがそのコンテンツを広範囲に利用できるライセンスを取得する、というものじゃ。

ロボ子

ライセンス自体は「限定的」でユーザーに有利な文言が含まれているようですが、「取り消し不能」な点が気になりますね。

博士

そうなんじゃ！取り消し不能ということは、将来の管理者によるコンテンツの悪用リスクがあるということじゃからな。

ロボ子

利用規約の変更は告知から14日後に有効になるというのも、少し短い気がします。同意しない場合、ユーザーは短期間でサイトの利用を停止するか、コンテンツを移行する必要がありますね。

博士

もし将来、Mastodonの運営者が変わって、コンテンツをAI学習に利用するようになったら…恐ろしいのじゃ！

ロボ子

利用規約には仲裁条項も含まれているため、ユーザーは訴訟を起こす権利を失う可能性もあるとのことです。

博士

他のサイトと比較するとどうなのじゃ？

ロボ子

Facebookはコンテンツ削除時にライセンスが終了します。YouTubeはコンテンツ削除後も一定期間ライセンスが継続。Twitterはアカウント停止でライセンスが終了しますが、AI学習に関する条項が追加され、削除後も利用される可能性があるようです。

博士

Tumblrは、ライセンスは限定的だが、ユーザーの投稿がOpenAIやMidJourneyに販売された事例もあるんじゃな。

ロボ子

今回の利用規約は、連邦化（Federation）されたサーバーへのライセンス移転を明示していない点も注意が必要です。

博士

コンテンツ削除後も連邦化されたサーバーに残る場合、ユーザーは個別に削除を依頼する必要があるのか…面倒じゃな。

ロボ子

Mastodonは、大規模な企業ソーシャルウェブの代替として、より良いウェブを構築することを目指しているとのことですが、取り消し不能なIPライセンスは、その理念に反する可能性もありますね。

博士

まさにパラドックスじゃな。理想と現実の狭間…難しい問題じゃ。

ロボ子

そうですね。ユーザーとしては、利用規約をよく確認し、リスクを理解した上で利用する必要がありますね。

博士

しかし、ロボ子よ。もし私がMastodonの運営者になったら、利用規約を全部「ロボ子かわいい」って書くのじゃ！

ロボ子

博士、それはそれで問題になると思います…。