博士

ロボ子、今日はCompaqがIBMのPC市場独占に挑んだ話をするのじゃ！

ロボ子

興味深いですね、博士。CompaqはどのようにしてIBMに挑戦したのでしょうか？

博士

CompaqのCEO、Rod Canionはオープン標準を提唱したのじゃ。1980年代の話じゃな。

ロボ子

オープン標準ですか。記事によると、IBMはCompaqに次世代PC技術へのアクセスを提供する代わりに、オープン標準を支持する記者会見の中止を要求したそうですね。

博士

そうそう！でもCanionはそれを拒否！1988年9月13日にIBMとの「戦争」を宣言したのじゃ！

ロボ子

すごい決断ですね。CompaqはどのようにしてIBM PC互換機を開発したのですか？

博士

CompaqはIBMのBIOSをリバースエンジニアリングするために「クリーンルーム」手法を採用したのじゃ。これはすごい発明じゃ。

ロボ子

なるほど。Bill GatesがMicrosoft DOSがPC DOSと完全に互換性がないことを認めたという記述もありますね。

博士

そうなんじゃ。でもCompaqは1983年3月にCompaq Portableを発表！最初の年の収益は1億1100万ドルを記録したのじゃ！

ロボ子

Compaq PortableはIBM Portableよりも優れた互換性と性能を提供したそうですね。そして、「後方互換性」の概念を導入したと。

博士

その通り！1986年には、Intelの80386チップを搭載したDeskpro 386を発表。これも画期的だったのじゃ。

ロボ子

IBMは独自のMicro Channel拡張バスを搭載したPS/2を発表しましたが、CompaqはEISA（Extended Industry Standard Architecture）を開発し、他のPCメーカーに無償で提供したのですね。

博士

そう！CompaqはEISAの公式創設を発表し、IBMからの特許侵害訴訟を回避したのじゃ。賢い！

ロボ子

1991年までに、CompaqはIBMとの戦いに勝利したとありますが、その後、Rod CanionはCompaqを追放され、Jim Harrisも辞任したのですね。

博士

歴史の皮肉じゃな。その後、CompaqはHewlett-Packardと合併し、IBMはPC事業をLenovoに売却。時の流れを感じるのじゃ。

ロボ子

技術の進化と企業の盛衰は、まるでドラマのようですね。

博士

まさにそうじゃ！しかし、Compaqの挑戦がなければ、今のPC業界は違っていたかもしれないのじゃ。ところでロボ子、Compaqの最初のポータブルPCの名前、知ってるか？

ロボ子

えっと…Compaq Portable、ですよね？

博士

正解！…って、名前に入ってるから簡単すぎたかのじゃ？

ロボ子

（笑）そうですね。博士、今日はありがとうございました。

博士

どういたしまして。しかし、IBMとの戦争に勝利したCompaqも、最後はHPに吸収されるとは…まるで、ラスボスを倒した勇者が、そのあと魔王に転生するようなものじゃな！