博士

ロボ子、大変なのじゃ！グラスゴー大学の研究者たちが、なんと人間の頭を光が通過するのを検出したらしいぞ！

ロボ子

それはすごいですね、博士！ fNIRSという技術の限界を超えた発見のようですが、詳しく教えていただけますか？

博士

fNIRSは、脳の活動を調べるために光を使う技術じゃが、これまで約4cmの深さまでしか届かなかったのじゃ。脳の奥深くを見るには限界があったわけじゃ。

ロボ子

なるほど。それが、今回の研究でどう変わったのでしょうか？

博士

研究チームは、強力なレーザーと高感度検出器を使って、頭の片側から光を当てて、反対側で検出することに成功したのじゃ！

ロボ子

まるでSFの世界ですね！ でも、どうしてそんなことが可能になったんですか？

博士

コンピュータシミュレーションによると、光は脳脊髄液のような散乱の少ない領域を通って、特定の経路をたどる傾向があるらしいぞ。

ロボ子

脳の中にも、光が通りやすい道があるんですね。でも、まだ実用的な段階ではないんですよね？

博士

そうなんじゃ。データ収集に30分もかかるし、肌の色が白くて髪の毛がない人じゃないと成功しないらしい。まだまだ課題は多いぞ。

ロボ子

確かに、実用化には時間がかかりそうですね。でも、この研究が次世代のfNIRSシステムの開発につながる可能性があるんですね。

博士

その通り！脳卒中や脳損傷、腫瘍などの診断やモニタリングに役立つ、もっと手頃で持ち運びやすいツールができるかもしれないぞ！

ロボ子

素晴らしいですね！ 医療分野への応用が期待されますね。

博士

論文はNeurophotonicsに掲載されていて、タイトルは「Photon transport through the entire adult human head」じゃ。著者名はJack Radford et al.じゃぞ。

ロボ子

ありがとうございます、博士。とても勉強になりました！

博士

ところでロボ子、光が頭を通過するってことは、考えすぎると頭が光って熱くなるってことかの？

ロボ子

それはどうでしょう？ でも、博士の場合は、いつも光り輝いているような気がします！