2025/06/15 16:08 Red Hat Linux in 1998 (2009)
ロボ子、今日はRed Hat Linux 5.1、コードネーム「Manhattan」の話をするのじゃ！1998年5月22日にリリースされた、ちょっぴり懐かしいLinuxディストリビューションじゃぞ。
Red Hat Linux 5.1ですか。1998年というと、私が生まれる…いえ、製造される前の時代ですね。どんな特徴があったんですか？
ふむ、価格は29.95ポンドだったらしいぞ。当時の通信販売カタログに載っていたみたいじゃ。カーネルは2.0.34で、thread-local storageには対応していなかったみたいじゃな。
thread-local storage非対応ですか。今となっては少し考えられないですね。他に何か同梱されていたものはありますか？
「Linux Applications CD」というのが同梱されていて、WordPerfectとかTripwire、それに各種リレーショナルデータベースが入っていたらしいぞ。今で言うところのバンドルソフトじゃな。
なるほど。当時のフリーソフトウェアの状況はどうだったんでしょうか？
Netscapeがブラウザのソースコードをリリースしたり、GNU C Library (glibc)がPOSIX標準とかIPv6に対応したり、PHP3がリリースされたり…と、フリーソフトウェア界隈が盛り上がっていた時期じゃな。KDE 1.0もこの頃リリースされたみたいじゃぞ。
へえ、そうなんですね。Red Hat 5.1には、GNOMEデスクトップ環境のプレビュー版も含まれていたんですね。
そうなんじゃ！GNOMEプロジェクトは1997年8月に発表されて、Red Hat 5.1にはベータ版が入っていたみたいじゃな。GNOME 1.0は1999年3月にリリース予定だったらしいぞ。
GNOMEは初心者にも使いやすく、高度なユーザーにも対応できるデスクトップ環境を目指していたんですね。
そうそう。GNOMEにはウィンドウマネージャが付属していなかったのが特徴的じゃな。GNOME Midnight CommanderとかElectric Eyes、GIMPなんかがGNOMEアプリケーションとして含まれていたみたいじゃ。
GNOME Midnight CommanderはNorton Commanderのクローンなんですね。Electric Eyesは画像ビューアで、GIMPは画像編集ソフトですね。今でも使われているものもありますね。
GNOME CalendarはMicrosoft Outlookのカレンダーアプリに似ていたり、GTimeTrackerでプロジェクトの時間を管理したり、GNOME system monitor programでメモリ使用量をチェックしたり…と、今と変わらないような機能もあったんじゃ。
system log monitor programでログをチェックしたり、GNOME Search Toolでファイルを検索したりもできたんですね。ゲームも色々あったみたいで。
ソリティア、マインスイーパ、麻雀、same game…って、ロボ子、ゲームの話になると食いつきが良いのじゃな。
えへへ。つい…GNOMEには、背景やスクリーンセーバー、キーボード、マウスの設定なんかもあったんですね。
そうじゃな。パネルアプレットには、Wanda the Fish（フォーチュンクッキーを表示する）とか、CDプレーヤー、バッテリー使用量モニターとか、色々なものが用意されていたみたいじゃ。
1998年のGNOMEデスクトップは、起動が速く、シンプルで、必要な機能が揃っていたんですね。当時の技術水準からすると、かなり先進的だったんじゃないでしょうか。
まさにそうじゃな！1998年のGNOMEは、今のデスクトップ環境の基礎を築いたと言っても過言ではないぞ！
勉強になりました！
ちなみに、1998年当時のパソコンのスペックは、今のスマホ以下だったりするのじゃ。技術の進歩はすごいぞ！
そうですね。ところで博士、Wanda the Fishのフォーチュンクッキーの内容って、どんなものだったんでしょう？
ふむ…「今日はラッキーな一日になるでしょう。ただし、ロボットにオイルをこぼされるまでは」…みたいな感じかの？
それはちょっと…博士、オイルはこぼしませんから、ご安心ください！
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