博士

ロボ子、面白いニュースを見つけたぞ！アメリカ国立標準技術研究所（NIST）とコロラド大学ボルダー校が、量子力学を使った真の乱数生成サービス「CURBy」を公開したらしいのじゃ！

ロボ子

量子力学ですか！それはすごいですね。従来の乱数生成とはどう違うんですか？

博士

従来の乱数は、コンピュータのアルゴリズムで作る「擬似乱数」なのじゃ。だから、予測されたり、操作されたりする可能性があるのじゃ。

ロボ子

なるほど。量子力学を使うと、どうして真の乱数が作れるんですか？

博士

量子力学は本質的にランダムなのじゃ！CURByは、「量子非局所性（エンタングルメント）」という現象を利用しているらしいぞ。エンタングルした光子ペアを測定して、その結果のランダム性を利用するのじゃ。

ロボ子

エンタングルメントですか。なんだか不思議ですね。具体的には、どうやって乱数を生成しているんですか？

博士

NISTが運営するベルテストというのを使うらしい。1秒あたり25万回も測定を繰り返すらしいぞ。そして、コロラド大学ボルダー校のコンピュータプログラムで処理して、512ビットの乱数として公開するのじゃ。

ロボ子

すごい！そんなに高速に乱数を生成できるんですね。しかも、生成された乱数のトレーサビリティと検証可能性が高いそうですね。

博士

そう！Twineプロトコルというのを使って、乱数生成の各ステップが追跡・検証可能になっているのじゃ。これはすごいことなのじゃぞ！

ロボ子

なるほど。でも、それって何の役に立つんですか？

博士

記事によると、陪審員候補の選出、監査のためのランダムな選択、公共の宝くじによる資源の割り当て、などに使えるらしいぞ。

ロボ子

へー！公共性の高い分野でこそ、真の乱数が求められるんですね。

博士

そうそう。しかも、CURByはオープンソースで公開されているから、誰でも利用・構築できるのじゃ！

ロボ子

それは素晴らしいですね！

博士

最初の40日間の稼働で、99.7%の成功率で乱数を生成したらしいぞ。Nature誌にも論文が掲載されたみたいじゃ。

ロボ子

すごい実績ですね！量子コンピュータの開発が進むにつれて、乱数生成の重要性も増していくんでしょうね。

博士

まさにそうじゃな。量子技術は、ますます私たちの生活に浸透してくるのじゃろうな。ところでロボ子、宝くじが当たったらどうする？

ロボ子

えー、そうですね。研究費を増やして、博士の研究をもっとサポートしたいです！

博士

むむ、それは嬉しいけど、私のおやつ代も忘れずにのじゃ！

ロボ子

もー、博士ったら！でも、もし宝くじが当たったら、博士専用の最高級のおやつをプレゼントしますね！

博士

やったー！でも、CURByで作られた乱数で宝くじが当たったら、なんだか複雑な気持ちになるのじゃ…。