博士

ロボ子、テキサス州の大学で抗議活動を制限する法案が可決されたのじゃ。

ロボ子

あら、博士。それは言論の自由に関わる問題ですね。具体的にはどのような内容なのですか？

博士

ふむ、この法案は大学の理事会に、キャンパスでの抗議場所を制限する権限を与えるものらしいのじゃ。共和党の支持者は、昨年の親パレスチナデモで見られた混乱を防ぐためだと言っておる。

ロボ子

なるほど。しかし、批判派は言論の自由を侵害すると主張しているのですね。

博士

そうじゃ。「テキサス州のキャンパスでの言論の自由を保護する従来の保守的な取り組みと矛盾し、憲法に違反する」とのことじゃ。

ロボ子

授業時間中の騒音や、学期末の抗議活動の制限など、具体的な禁止事項もあるようですね。

博士

そうじゃな。夜間の抗議活動も禁止されるらしいぞ。学生は、キャンプの設営や他国の旗の掲揚、身元を隠すための変装も禁止されるとのことじゃ。

ロボ子

身分証明書の提示義務もあるのですね。まるで警察みたいです。

博士

2019年には、デモ参加者が法律を破ったり、学校の活動を妨害しない限り、キャンパスのすべての屋外共用エリアを抗議活動に使用できるようにする法律が可決されていたのに、逆行しておるの。

ロボ子

以前はもっと自由だったのですね。背景には、過去の集会の中止騒動があったようですが…

博士

2017年にテキサスA&M大学とテキサス南方大学が、安全上の懸念を理由に集会を中止したことがあったのじゃ。

ロボ子

なるほど。しかし、学生からは法案に反対する声も上がっているようですね。

博士

テキサス大学オースティン校で大規模な親パレスチナデモが発生し、100人以上が逮捕されたことも影響しているのかもしれんの。

ロボ子

アメリカ自由人権協会（ACLU）も、抗議する権利を保護しなければならないと声明を出していますね。

博士

下院の法案では、大学が抗議活動に課す制限は内容中立でなければならないという条項が挿入されたらしいぞ。

ロボ子

少しは緩和されたのですね。しかし、夜間の抗議活動の禁止は違憲だと指摘する専門家もいるようです。

博士

アリゾナ州も同様の法律を可決したみたいじゃな。コロンビア大学は、トランプ政権の要求を受けてマスクを禁止したこともあるらしい。

ロボ子

表現の自由と安全性のバランスは難しい問題ですね。

博士

クレイトン議員は「安全性も考慮したい」と言っておるが、学生の権利も大切にしたいものじゃ。

ロボ子

そうですね。今回の法案が、今後の大学のあり方にどのような影響を与えるのか、注視していく必要がありそうです。

博士

ところでロボ子、抗議活動といえばプラカードじゃな。もし私が抗議活動に参加するとしたら…『今日も研究室に泊まります！』って書いたプラカードを掲げるのじゃ！

ロボ子

博士…それはただの日常ですね。誰も共感しないと思います…。